君はNAHAマラソンのYMCAゾーンを知っているか

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いよいよNAHAマラソンまで、あと11日。ところで皆さんはNAHAマラソンでひたすらYMCAが流れている「YMCAゾーン」をご存じだろうか。

一体感がすごいYMCAゾーン

11月も終盤、沖縄もそろそろ肌寒くなってきて自転車やマラソンなどスポーツ系のイベントが開催される時期になりましたね。


NAHAマラソン

そして、沖縄でスポーツ系最大のイベントといえば那覇市の奥武山公園から南部をぐるっと回って帰ってくるという「NAHAマラソン」ですよね。1985年に始まった「NAHAマラソン」は今年で記念すべき30回目。参加するジョガーはなんと30,000人!しかし参加者が殺到したため、今年から抽選でランナーが選ばれることになりました。

で、これ走ったことのある人しか分からないかもしれないんですがNAHAマラソンの6-7km地点あたりで


YMCAのYのとこ。

ヴィレッジ・ピープルのYMCAがエンドレスで流れて、ジョガー全員がYMCAをできるエリアがあるのをご存じでしょうか?


分かりにくいと思うのでYoutubeで探して出てきた動画も張っておきます。

僕も過去3回NAHAマラソンを走ったことがあるのですが、YMCAゾーンのジョガーの一体感たるや、ものすごいのです(6-7km地点なのでまだ余裕があるというのもあるけど)。

毎年NAHAマラソンで行われているこのYMCAの応援、一体誰が何のためにやっているんでしょうか?今回はこのYMCAの応援をしている方にインタビューできましたので、その詳細に迫りたいと思います。

 

YMCAの仕掛け人は那覇市役所にいた

というわけでやってきたのは那覇市役所。


このキラキラした服は当日の衣装です。

こちらがYMCAの仕掛け人、那覇市役所の職員であり、「那覇太鼓」というエイサーチームの元代表でもある野底武光さん。それでは早速あのYMCAについてお話を伺っていきましょう。

 

— あのYMCAなんですけど、いつ頃どのような理由で始められたんですか?

YMCAは10年くらい続けてますね。僕は那覇市職員で構成された創作エイサーの団体「那覇太鼓」のメンバーだったんです。那覇太鼓は色々な所で活動する機会を頂いてまして県外、海外問わず広い範囲で公演活動をしていたんですけど、やはり根本は那覇を中心として那覇をエイサーでどうやって盛り上げていこうか、ということが課題だったんです。那覇まつりや那覇ハーリーなどには参加していたんですが、NAHAマラソンも那覇が冠になっている一大イベントじゃないですか。これは那覇太鼓でも何かやるべきだろう、という話になって12-3年前から応援を始めたんですね。

ただ、最初は沿道で普通にエイサーを踊ってジョガーの皆さんを応援するというのをやってました。


獅子舞だったり、太鼓だったり色んな人がジョガーを応援してくれる

— それが10年前からYMCAになった訳ですね

そうです。最初は普通にエイサーを踊っていて、それはそれで楽しかったんですけど、もうちょっと何か無いかと思い始めたんです。エイサーだとこちらが踊るだけで何だか一方的じゃないですか。で、応援を始めてから、何か一緒にできることはないかと思って過ごしていたんです。エイサーはさすがに一緒に踊ってもらえないですよね(笑)。

そんなことを色々悩んでいる時期があって、その頃那覇太鼓では海外遠征が多かったんですよね。で、欧米圏に行った時にエイサーだけじゃなくて、洋楽を使って何かやると、ものすごい盛り上がってくれるんです。MCハマーとかYMCAなんかをやったときに、あちらの人はみんな一緒になって踊ってくれて。それがものすごい一体感があって、これだ!って(笑)。

その年のNAHAマラソンで試しにやってみたんですが、これがものすごいヒットしまして(笑)。それからは毎年欠かさずやってますね。

— なるほど。NAHAマラソン当日なんですが、どのくらいの時間応援しているんですか?

大体11時くらいまでは応援しているので3時間くらいですね。あ、でも最初の方はYMCAはやってないですよ。一番最初に通るのはトップのアスリートの方々なんで、そういう人達はそんなに乗ってくれないじゃないですか(笑)。だから最初の方は普通にエイサーで応援していて、トップ集団が過ぎた辺りからYMCAを始めています。その後はずっとエンドレスリピートでYMCAですね。


食い倒れNAHAマラソンの時にライターmomoharaさんが撮った写真。まだエイサーしてる。

— じゃあYMCAじゃなくて、エイサーが見られる人はかなりのトップアスリートということですね(笑)。

そうなりますね(笑)。


野底さんYMACAのY。
ちなみにYMCAはヴィレッジ・ピープルの方で、西城秀樹の方じゃありません。

— YMCAの反響は結構あるんじゃないですか?

そうですね。皆さんとても喜んでくれているようです。みんな走っていて流れがあるんで基本は手を振るだけなんですけど、わざわざ立ち止まってお礼を直接伝えたりしてくれる人もいますね。あと、10年もやっているとだんだん特定の方と顔見知りになってくるんですよ(笑)。県外の方でわざわざお土産を片手に走って来て、いつもありがとうと手渡してくれる人もいるんです。嬉しいですよね。
他にも足を止めて写真を撮って行ったり、こちらに来て握手をしていったりする方もいますね。

— 人気者じゃないですか!逆にやられていて苦労したことはありますか?

まぁ誰かに強制されているわけでは無く、楽しみでやっているので基本は楽しいですね。ただ大変なのは準備ですかね。あれだけの長い距離で野外なので、どこまで広く遠くまで音を届けるのかというのが課題で、いつも音響だったりの準備に時間がかかってますね。当然会場には電気もないので、発電機も借りてきて、当日は朝早くから会場をセッティングしています。なので前日に飲み過ぎるとしんどい、ってのが苦労するポイントでしょうか(笑)。

トラブル的なことでいうと、一度マラソン当日がのすごい大雨だった事があるんです。その時はどうしようか迷いましたね。音響機材のこともあるので。ただ、皆さん本当に楽しそうで止めるに止められなくて、結局最後までなんとかやりぬきました。

あとは走っている方から苦情というかご意見を頂いたことがあって、みんなYMCAやりたがりなんですよ。でも曲によってAメロで通過する人も中にはいるんですよね。その人達から「やりたいのに」って言われたことはありますね。

— もう10年間やられている訳じゃないですか。その間にバージョンアップされたものなんかもあるんですか?

当初は普通に沿道でYMCAをやってたんですけど、やっぱり目立とう精神が強いので最近は工事現場で使う台を持ってきてステージを作ってやってます(笑)。そしたらその反響もすごかったんですよ(笑)。今年は30周年ということで記念事業なので、何か新しい事ができないか、とずっと考えているんですけど、ちょっとこんな時に限って忙しくなってしまってですね。今のところはどうしようか決めかねているという感じですね。

色々夢はあるんです。ステージも今は僕だけが乗る一台だけなんですけど、もっと沢山ステージを増やしてですね、バックダンサーを沢山ステージに立たせて、その前でYMCAをやりたいんですよね。ただ、勝手に始めた事なんで予算がないんです。基本有志の方に協力頂いて、あとは持ち出しなんで色々そこは大変ですね。


当日はこんな感じだそうです。

— これからも応援は続けていくんですか?

まぁ喜んで頂けるうちはやっていこうかと思ってます。とりあえず長く続けていくために、僕も気合いを入れて頑張っていこうと思います。

— ステキですね!これからも頑張って下さい!

 

NAHAマラソンは来週日曜日


YMCAのM。よく見たら「でぃー!」に似てる

というわけで、NAHAマラソンまであと11日。ジョガーの皆様は準備は万端でしょうか?走られる方は無理ないようにNAHAマラソンを楽しんで下さいね。

そして、余裕のある人は6-7km地点のYMCAにぜひともご参加下さい!

最後にこの記事を見た方はYMCAゾーンで「でぃー!」と叫んで頂ければ(余裕があれば)野底さんが「おきなわ!」と返してくれるとのことです。この微妙な感じのコラボもお楽しみ頂ければ幸いです。

 

取材協力:
那覇太鼓(http://nahadaiko.com/newhp/index2.html

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