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奥武島で4年に1度開催される親族対抗オリンピック
リオオリンピックの閉幕を前日にした8/21(日)、南城市の奥武島で親族対抗のオリンピックが行われた。集まったのは嶺井家親族総勢270名。それはどんな祭典だったのか。
オリンピックロスのみなさんこんにちは。
4年に1度開催されるスポーツの祭典楽しかったですね。オリンピックといえば沖縄の南部、奥武島で4年に1度オリンピックを開催している親族をご存知でしょうか。今年がその4年に1度の年で、開催されたのは折しもリオオリンピックの閉会式前日。親族のオリンピックとはいったいどんなものなのでしょうか。見に行ってきました。
嶺井藤八・ウシ記念オリンピック
開催当日、会場である奥武島のいまいゆ市場裏の広場には大きな垂れ幕が飾られていました。
嶺井藤八・ウシ記念オリンピック
その下には開催の経緯を書いた紙や本日のプログラムがあります。
発足の経緯
嶺井藤八・ウシ記念オリンピック(当初は東徳前オリンピック)は嶺井藤八・ウシの子であるキク、藤助、藤松、藤吉、トヨ、シゲ、藤一の直系の子孫とその家族を中心に親族の親睦・融和を図る目的で、1996年に初めて開催されました。この年はアトランタオリンピック開催年と重なったため、以後4年に1度開催してきました。
このオリンピックは親族の親睦を図る目的で開催されているそうです。
プログラムは全15種目。
11時に開会式があり、15:25に最後の種目が行われるようです。
プログラムの横にある長い紙はなんと家系図。
藤八さんとウシさんを頂点にして、その子供たち7人、そして孫、ひ孫、玄孫と嶺井一族総勢340名の名前があります。
長男さんの家系は6世代。
藤八さんとウシさんから見たら来孫となるようです。来孫なんて言葉は調べて初めて知りました。
藤八さんとウシさんの生前の写真。
藤八さんは昭和56年に92歳で、ウシさんは昭和64年に98歳の長寿を全うしたそう。
そしてこの旗にはオリンピックのシンボルマークが入っています。
シンボルマーク
二重の円の外円が藤八おじぃを表し、内円がウシおばぁを表している。
沖縄では風車は長寿の象徴であり、それにあやかり七人の子供の子孫繁栄を意味し、右下の七つの輪はその子孫がお互いに協力しながら未来へと広がるようすを表している。
五輪のように見える輪は七輪あり、7名のこどもを表しているそう。
本部席には優勝トロフィーや商品なども。
親族オリンピックと聞いていたのでもっとゆるい感じかと思いきや、本気すぎます。
ちなみに今年で6回目の開催なので、24年続いていることになります。嶺井家マジですごい。
沖縄のテレビ、新聞など主要メディアも取材に来ていました。
開催式の前に実行員会広報の方からメディア陣を集めて
「写真撮影はOKでも競技の邪魔をしないこと。Tシャツの色は藤八さんとウシさんの子7名からなる家系ごとに色が違い、黄、緑、赤、紫(3男と次女合同)、青、ピンクの6チーム対抗で優勝をかけて競う。」などの説明がありました。
つまりこういうことです。
前回、前々回は三女シゲさんのファミリー青チームが2連続で優勝しているそう。
今年の優勝はどのファミリーになるのでしょうか。
オリンピックが始まった
そうこうしているうちに開催式が開始されました。
宣誓
実行委員長の挨拶。
実行委員は各家系から数人出て、何ヶ月も前から何度もあつまり、オリンピック開催に向けて動くそうです。
準備体操。
今回は一族総勢340名中270名の参加で、県外からも多くの人が帰ってきているそう。
そしていまでも奥武島に住んでいる人も半数の120〜130名ほどいるそうです。
全員で記念撮影。
この人たちが全員親族と思ったら、嶺井家すごい。
嶺井家は奥さんの親族だそう。
1歳8ヶ月のお子さんも参加できる競技が2つぐらいあるそう。
こちらの女性は足が痛いので今回は参加しないけど、一番前で応援するよ!とおっしゃっていましいた。
人数は多いけれど、親戚だから顔も名前もだいたいわかるそうです。
参加者最年長の藤一さんウシさんの三女シゲさん87歳とお孫さん。
シゲさんは「こうやって親族の顔を見られること、みんなが元気であることが嬉しいし、おばぁもカジマヤーまで元気でいるからね!」とこちらが元気をもらえる笑顔で答えてくれました。
競技がはじまりました
走る
玉入れ
シゲさんも玉入れ
飛ぶ
走る
走る
奥さんを一輪車に乗せて走る
奥さんと大玉を挟んで走る
奥さんをおぶって走る
孫と大玉ころがし
各チームのちゅらかーぎを選抜してリレー
走る
重いものを持って走る
マグロを持って走る
親子でフラフープに入って走る
顔を白くして走る
がっつり走る
いろんな競技があったんですが、総じて走りまくってました。そして応援も盛り上がりまくってました。
足がついていかずにこけるなんてことはほぼなく、本当に気持ち良いぐらいの走りっぷりでした。
30度を超える真夏の昼下がりだったんですが、どこからそんな体力が。
マジで嶺井家すごいです。
嶺井だけど
そして競技をみるのも面白かったんですが、家系ごとのTシャツは色だけでなく、文字があったり絵があったり工夫がされていました。
東徳前(屋号)の藤松一家
次男徳前(屋号)とイラスト
郵便局をやっているからポスト
野球
緑色のTシャツの野球はどういうことだろうとTシャツを着ていたおじさんに聞いてみると
「僕の息子が野球をやっているんだよ。プロ野球の横浜ベイスターズで」
と、なんと嶺井家はプロ野球選手を輩出しているそうです。すみません、野球オンチで。
選手のお名前は?と聞くと
「嶺井だけど」
そうやった。ここはほぼ嶺井さんやったわ!
息子さんは嶺井博希さんというそうです。
嶺井選手のお父さんに「これでも食べなさい」とお昼ご飯とフリーをいただきました。
このキンキンに冷えたフリーが叫ぶほど美味しかったです。
ありがとうございました。
で、優勝は?
最後にリレーがあって競技は終了。
審判団によると、最後の最後までトップと最下位の点数差は僅差だったそうですが、優勝は赤の次男藤松ファミリーだったそうです。
わー!わー!
トロフィーを渡している写真がないのは、競技終わりにすぐ発表かと思って待っていたら、この場所で親睦会をしてその終盤で発表するよ!ということだったので、結果だけ聞いて帰ったからです。
帰る用意をしながら見ていたんですが、オリンピック会場から親睦会会場にする撤収や用意がものすごい速さでした。
さすが親族。
ということで、2016年の嶺井藤八・ウシ記念オリンピックはこんな感じでした。
次回は4年後に開催される予定です。
ではみなさん。
SEE YOU IN OU!2020!