2017.12.22

ユニオンのタイカレーは「いなば」なのか否か

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ユニオンのお弁当コーナーで見かけた、本場タイで作ったタイカレーシリーズ。あれ、ちょっと待って。なんだか同じようなタイカレーシリーズが缶詰で無かったっけ。

ユニオンで出会った本場タイカレー

先日、「今開いてます!」でおなじみのフレッシュプラザユニオンでお昼ごはんを物色していたときのこと。
お弁当コーナーで美味しそうなカレーを見つけたのです。


本場タイで作ったグリーンカレー


本場タイで作ったイエローカレー


本場タイで作ったレッドカレー

なんと、本場タイで作ったというレッドカレー、グリーンカレー、イエローカレーが並んでいるではありませんか。
いったいどういう工程で本場タイで作ったものがユニオンのお弁当コーナーに並んでいるのか、ちょっと詳細は分かりませんがとりあえずすごく本格的で美味しそう。
カレーには目がない私。ひとつひとつの量がわりと少なめだしどの味も捨てがたかったので、ええい!と全種類を買って帰ることにしました。ひとつ198円なので全種類買っても600円ほど。お財布にも優しいカレーです。

さあ、早速温めていただきまー...いや、ちょっと待てよ?
 

頭をよぎるよからぬ疑惑

一旦キーワードを整理してみましょう。

・本場タイで作っている
・タイカレー
・レッド、グリーン、イエローの三種類
・198円という価格帯

なにかに似ている...。なにかに似ている気がする......。

えっとえーっと.......

これだ。

そう、うますぎる缶詰として数年前に一世を風靡したいなばのタイカレーです。
本場タイで作られており、缶詰らしからぬクオリティを誇るタイカレーシリーズ。カレー以外にもタイシリーズとしてガパオやトムヤムチキンなどもラインアップされています。値段は店によって多少前後しますが、だいたい1缶130〜160円ほど。

ここで、よからぬ疑惑が頭をよぎります。
ユニオンのタイカレーってもしかして、いなばの缶詰を容器に入れただけじゃないの...?

もしもこの疑惑がクロならば、ユニオンは商品にきちんと「いなばの」って書くべきじゃないのか。
モヤモヤしたままなのは精神的によくありません。
ということで、勝手に検証を行うことにしました。DEEがやらずに誰がやる。
 

比べてみよう、本場タイカレー

それでは早速比較です。いなばの缶詰タイカレーはお椀に移しました。

・レッドカレー

左がユニオン、右がいなば。こうやって並べてみると案外色あいが違いますが、具材の大きさがけっこう似ている気がします。原材料はどうでしょうか。

(左)ユニオン:
レッドカレーソース(ココナッツミルク、レッドカレーペースト(にんにく、唐辛子、レモングラス、食塩、生姜、ライム、海老ペースト、エシャロット、緑豆)、チリオイル(植物油、エシャロット、にんにく、唐辛子、砂糖、魚醤、ピーナッツ)、大豆油、シロップ、砂糖、タピオカスターチ、食塩、クミンパウダー、野菜パウダー(玉ねぎ、キャベツ、ネギ、人参)、鶏肉、ココヤシ、唐辛子、ライム葉、調味料(アミノ酸等)、(原材料の一部に大豆、落花生、乳、鶏肉、海老を含む)

(右)いなば:
鶏肉、ココナッツミルク、レッドカレーペースト(にんにく、唐辛子、レモングラス、食塩、ガランガル、こぶみかんの皮、シャロット、ムング豆)、砂糖、大豆油、唐辛子、こぶみかんの葉、食塩、増粘剤(加工デンプン)、クエン酸

原材料を見るとけっこう違いがありました。保存性の高い缶詰という理由からか、いなばのほうがシンプルな構成です。

 

・グリーンカレー

グリーンカレーも色合いに違いが。さきほどのレッドカレーもそうでしたが、ユニオンはココナッツミルクが多いのか白っぽく、いなばは表面に油の層が浮いていて暗めの色です。

(左)ユニオン:
グリーンカレーソース(ココナッツミルク、グリーンカレーペースト(唐辛子、レモングラス、にんにく、食塩、エシャロット、生姜、海老ペースト、ライム、コリアンダー、香辛料(クミン、ターメリック)、砂糖、タピオカスターチ、大豆油、野菜パウダー(玉ねぎ、キャベツ、ネギ、人参)、食塩、シロップ、鶏肉、ナス、人参、バジル、唐辛子)、調味料(アミノ酸等)、(原材料の一部に大豆、落花生、乳、鶏肉、海老を含む)

(右)いなば:
鶏肉、ココナッツミルク、カレーペースト(にんにく、唐辛子、レモングラス、食塩、シャロット、ガランガル、カレーパウダー、こぶみかんの皮、こしょう、クミン)、大豆油、唐辛子、砂糖、食塩、増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸)、クエン酸

 

・イエローカレー

イエローカレーはわりと色合いが似ていますが、ユニオンの具(鶏肉、人参、じゃがいも)のごろごろ感がすごい。

(左)ユニオン:
イエローカレーソース(ココナッツミルク、イエローカレーペースト(にんにく、唐辛子、レモングラス、食塩、エシャロット、生姜、カレー粉、海老ペースト(海老、食塩)、ライム、胡椒、クミン)、チリオイル(植物油、エシャロット、にんにく、唐辛子、砂糖、魚醤、ピーナッツ)、砂糖、タマリンド、大豆油、タピオカスターチ、シロップ、野菜パウダー(玉葱・キャベツ・ねぎ・人参)、鶏肉、人参、ジャガイモ、唐辛子、調味料(アミノ酸等)、(原材料の一部に大豆、乳、落花生、鶏肉、海老を含む)

(右)いなば:
鶏肉、ココナッツミルク、カレーペースト(にんにく、唐辛子、レモングラス、食塩、シャロット、ガランガル、カレーパウダー、こぶみかんの皮、こしょう、クミン)、大豆油、唐辛子、砂糖、食塩、増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸)、クエン酸

 

じゃあ味はどうなのか

原材料の時点でけっこうな違いがあることが分かってしまいましたが、やっぱり食べ比べてみなければなんともいえません。

・レッドカレー

ユニオン
いなば

...うん、全然違いました!
まずユニオンのタイカレーはものすごくマイルド。風味はきちんとタイカレーですが、ココナッツミルクの甘みが強いです。対するいなばは辛い。めちゃめちゃ辛い。あれ、こんなに辛かったっけ?と思うほど舌がビリビリ痺れます。辛いもの好きな方ならまた違うのでしょうが、私はけっこう辛く感じました。

・グリーンカレー

ユニオン
いなば

こちらも全然違いました。グリーンカレーってタイカレーのなかでも特に辛いイメージですが、ユニオンのグリーンカレーはマイルド。バジル?の香りが鼻に抜ける独特な風味があります。いなばはいわゆるザ・グリーンカレーといった味わい。辛さもしっかり感じられます。よく見ると、ユニオンの鶏肉はわりと小さめの角切り、いなばの鶏肉は切り落としというかランダムな形状の鶏肉も含まれていることがわかります。

・イエローカレー

ユニオン
いなば

最後はイエローカレー。やっぱり味わいは異なりましたが、三種類のなかでは比較的近いものを感じます。また三種類のなかではいちばん辛さも控えめ。ユニオンにいたってはほぼ辛みは無く甘いので子どもでもいけそうです。ユニオンはじゃがいもがゴロゴロ入っているのでそのぶんとろみも強めでした。

 

まとめ

というわけでなんだかんだやりましたが、結論としては

ユニオンの本場タイで作ったタイカレーは、いなばの缶詰のタイカレーではない。

ということです。
ユニオン関係者の皆様、疑ってすみませんでした...!(土下座)

それにしてもユニオンのタイカレーのクオリティの高さに驚きました。缶詰と違い、そのままレンジでチンして食べられるので手軽です。全6種類のなかで、私はユニオンイエローがいちばん好みでした。これはリピート間違い無し。
たまに訪れるとなにかとネタが見つかるフレッシュプラザユニオンにこれからも注目していきたいと思います。

関連する記事

フォローしたらいいことあるかもよ

DEEokinawaの新着記事や裏話、面白写真などが毎日届くかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ