袋じゅーしぃおにぎり百景

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沖縄風炊き込みご飯である「じゅーしぃ」は具材や味に様々なバリエーションがある。というわけで今回はビニール袋に詰められた「袋おにぎり」になったじゅーしぃを集めて味を比べてみた。

「じゅーしぃ」を内地風に表現するならば「沖縄風炊き込みご飯」という表現になるのではないかと思います。炊き込まれている具は豚肉、人参、ヒジキなどで内地の炊き込みご飯よりもこってりとした味わいが楽しめます。

沖縄そば屋ではサイドメニューにだいたいじゅーしぃがありますし、県内の弁当屋ではだいたいじゅーしぃおにぎりが販売されています。お盆や冬至では「ウンケージュウシー」「トンジージュウシー」といってじゅーしぃを食べる風習があり、沖縄県民にとってのソウルフードだと言えるのではないかと思います。

そんなじゅーしぃですが豚肉の代わりにランチョンミートを使ったものや、具材に昆布やヒジキが入ったものなど作られているお店によってかなりのバリエーションがあるのですが、その違いにはほとんど注目されていないように思います。

というわけで、今回はじゅーしぃの中でもじゅーしぃをおにぎりにした「じゅーしぃおにぎり」を食べ比べて味の違いを観察してみようという内容です。

 

袋おにぎりに惹かれる

さて、じゅーしぃの中でもじゅーしぃおにぎりを集めてみようと思い立ったのですが、県内スーパー、弁当屋から全国チェーンのはなまるうどんのサイドメニューまでじゅーしぃおにぎりだけでも星の数ほどバリエーションが存在します。

もうちょっと対象を絞りたいということで今回は「袋おにぎり」を対象にしようと思います。


袋じゅーしぃおにぎり

「袋おにぎり」とは総菜屋などで販売されているビニール袋に包まれた状態で販売されているおにぎりです(言葉は勝手につくりました)。


こういうのもいいけど、袋の方がぐっときませんか?

最近はハードケース(という表現であってるのか?)に入ったおにぎりもたくさん見ますが、個人的に袋おにぎりには工業化されていない、おばぁが手作りで作ったおにぎりが無骨にビニール袋に詰められた感じがしていて、なんだかよく分からない不思議な魅力を感じています。

対象が決定したので、さっそく県内の個人商店や道の駅、JAのファーマーズ・マーケットなどを巡って袋じゅーしぃおにぎりを集めてきました。

 

袋じゅーしぃおにぎりの世界

めちゃめちゃ前置きが長くなりました。こちらが今回集められた袋じゅーしぃおにぎりです。勇んでおにぎりを探しに行ったのですが、割と袋に入ったものが売って無くて苦労しました。そして悲しいお知らせですが、よく見たら1種類被ってるやつがありました。

若干の企画倒れ感が否めませんが、ここまで来たらそのまま押し通りたいと思います。それぞれのじゅーしぃおぎりを見ていきましょう。

 

すずらん

恩納村にあるお弁当屋さんらしいです。ホームセンタータバタと恩納村の道の駅で買ったのですが、ダブってました。

袋の端をねじってセロハンテープで止めているという美しい袋おにぎり。

具材にはネギ、人参、昆布、ポーク、椎茸などが入っています。ちょっと変わっているのはツナ缶が使われていること。あっさり目ですが、すごくだしがきいてます。たまに口に残る椎茸が食感にアクセントを加えています。こういうじゅーしぃおにぎり、たまに食べたくなります。

 

玉代勢さんのじゅーしぃ

沖縄市のファーマーズ・マーケットでみつけたおにぎり。袋おにぎりというよりもおにぎりを直でラップに包んだやつです。ちょっと作っている所の名前が無かったので、製造者のお名前で便宜上お呼びしたいとおもいます。

こちらのじゅーしぃおにぎりの最大の特徴はコーンが入っているということ。他にひじき、人参、タマネギが入っているらしく肉は鶏肉です。サイドには海苔が巻かれています。

食べてみると、口の中に広がるのはコーン。他の具材の味もほのかにするのですが、圧倒的なコーン感がする不思議なおにぎりでした。

 

うなとり弁当

続いては県内に数店舗あるお弁当屋さん「うなとり弁当」の袋じゅーしぃおにぎり。

原材料は表記されてないのですが、人参、昆布、ポークが使われている模様。ポークが大きめで食べ応えがあります。そして味はだしの味よりも醤油の味が強くて、醤油炊き込みご飯的な味に仕上がっていました。

これはこれでうまいと思います。

 

ファミリーストアてんば

DEEの事務所近くにある、総菜屋ファミリーストアてんばのじゅーしぃおにぎりです。おにぎりの半分くらいが海苔に包まれています。


お焦げがあたって得した気分

中はヒジキ、人参、そしてこちらはランチョンミートではなく豚肉が使われているようです。豚肉は細かく刻まれている状態ですが、口の中に残るので歯ごたえが楽しめます。なんとなくショウガっぽい味がしたのですがちょっと舌に自信がありません。

そば屋のじゅーしぃをおにぎりにした感じの仕上がりになっています。

 

玉城さんのじゅーしぃ

最初の一覧の写真にはありませんが、あまりにサンプルが少なすぎて焦って糸満のファーマーズ・マーケットで買ってきたじゅーしぃおにぎりです。袋っぽいですが、割とちゃんとしたビニールで包装されてます。

とりあえず目を引くのは大きめサイズの人参。肉は豚肉が使われているようです。商品名は「フーチバージューシー」となっていてヨモギが入っているようなのですが、ほとんど味はせず。とフーチバーが多すぎるものはフーチバーの味しかしなくなるので絶妙の配分なのかもしれません。

大きめの人参が歯ごたえと甘みをだしていて、おいしかったです。

 

じゅーしぃに光を

というわけで今回はビニール袋に包まれた「袋じゅーしぃおにぎり」を集めて味を比べるという話でしたが、そんなに袋に入ったおにぎりが見つけられずになんだかモヤモヤした結果に終わりました。単純にじゅーしぃおにぎり食べ比べで良かった気もします。

しかし、じゅーしぃは実際食べ比べてみると入っているものから味までかなりの違いがあって面白いです。もうちょっと企画を詰めてまたじゅーしぃの味の違いについては取り上げて行きたいと思います。

読者の皆様で「ここのじゅーしぃが絶品!」というのがありましたら、それもあわせて情報お待ちしております!

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