2018.05.30

まるで宮殿!?パームヒルズのクラブハウス潜入レポート

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糸満市にあるパームヒルズゴルフリゾートのクラブハウスがとにかくすごいらしい。かつては東洋一とまで称された、まるで宮殿のような豪華絢爛な建物に潜入してきた。

あれは今を遡ること数ヶ月。
東京在住の読者Sさんから、ネタ情報のメールを頂戴しました。
(Sさんその節はありがとうございました!)

Dee沖縄さんが取材していないけれど、沖縄で避けて通れないもの、それはゴルフ場です。
ちょっと面白いけど、ほぼゴルファー以外には知られていないゴルフ場を見つけましたので、取材されてはどうでしょうか。

そう、開設してやがて8年、通算1,400本以上の記事があがっているDEEokinawaではありますが、実はこれまでゴルフ場関連のネタが皆無でした。
(米軍施設内にあるゴルフクラブ隣接のカジノの記事はあります→『沖縄の米軍施設カジノで一攫千金を目指す!』)

それもそのはず、編集部メンバー&ライター陣は揃いも揃ってゴルフにまったく興味がなく、ゴルフ場を訪れる機会がほぼ無かったのです。
しかし本土でゴルフをやっている人に言わせれば、沖縄はまさにゴルフ天国。本島だけでも20箇所以上のゴルフコースがあり、市街地からのアクセスは抜群。年間を通してプレイ可能、しかも景色は抜群とあって、こんなに恵まれた環境は他にないというのです。言われてみればたしかに納得。

そんなこれまで我々がノーマークだったゴルフ場ですが、実はそこにも沖縄ネタは転がっていたのです。
なんでもSさんによると、糸満市にあるパームヒルズゴルフリゾートクラブのクラブハウスが、とにかくすごいのだそう。クラブハウスというのは、会員のための諸設備のある建物。ロッカールームやレストラン、お風呂などが入っている施設のことを指します。

いったいどこがどうすごいのか、これは実際に見てみなければなるまいということで取材を申し込んだところ、快く引き受けてくださいました。
というわけで、パームヒルズゴルフリゾートクラブのクラブハウス潜入レポートをお届けします。
 

ここはドバイ?度肝を抜かれるクラブハウスがそこに

パームヒルズの場所はというと、糸満市平和祈念公園の少し北側。巨大な防空用のレーダー装置(通称:ガメラレーダー)が設置されている陸上自衛隊南与座分屯地に隣接しています。すぐ近くには那覇ゴルフ倶楽部と南山カントリークラブもあり、ゴルフ場密集地帯となっています。

非日常感あふれる重厚な雰囲気のエントランスを進んでいきましょう。


ここはカンボジア?謎の壁画


ガジュマルの根元に謎の仏像

脳に入ってくる情報が多すぎてひとり焦っていると、目の前に赤瓦を冠した白い建物が見えてきました。ここが噂のクラブハウスです。


ばばーん!

ここがゴルフ場の中でなければ、完全に海外のリゾートホテルと勘違いしてしまいそうな立派な建物です。
あれ、いつの間にか異国にワープしてしまったのかな、私。


エントランスの左右にはゆうに2mぐらいある巨大な鐘

ではいざ参らん。


DEE Tシャツ着てこなくてよかった...!

...って、なんじゃこれー!!

ちょっと...これは......想像以上でした.........。
そんじょそこらのインスタ映えなんて軽く鼻で笑えるぐらいのインスタ映え具合です。

ドバイ?ここドバイなの??
そのヤシの木の影から石油王が出てくる展開?
 

世界各地のクラブハウスを視察して作られたという建物

2Fにあるレストランで石油王...もとい、副支配人でありプロゴルファーでもある國吉博一さん、統括マネージャーの郡豊さんにお話を伺いました。

というかレストランも迎賓館のようで思わずのけぞる豪華さです。迎賓館行ったことないけど。

ー本日はよろしくお願いします。いや、すごいですね...この建物。
 いったいいつ頃、どういったコンセプトで建てられたものなのでしょうか?

郡さん:このゴルフクラブが平成3年11月にオープンしていますので、その時に建てられたものですね。
現在はアコーディアグループが経営を行っているのですが、以前は別のオーナーがおりまして、その方がこのクラブハウスを作る際に、海外のクラブハウスをあちこち視察して作ったと聞いています。ですのでコンセプトというか、◯◯風、というのはちょっと難しいところなんです。
当時はアトリウムの中央に噴水があり水も流れていたのですが、なかなか建物の維持も大変で...今は砂を入れている状態です。
敷地内に置かれている骨董品類も前のオーナーが世界中から集めてきたものです。
エントランスに置いてある彫刻のオブジェは向かって右手が翡翠、左手がくじらの骨で出来ているんです。あれだけでも相当なものだと思いますよ。外にある壁画はたしかベトナムのものだったと思います。


翡翠!


くじらの骨!

ー利用者からの反応は、どのようなものでしょうか?

國吉さん:そうですね...よく「バブリー!」と言われますよ(笑)
オープン当時は「東洋一のクラブハウス」と称されたこともあったみたいですけどね。これだけ大きな建物ですと、どうしてもメンテナンスが行き届かなかったり、現在は使っていないフロアがあったりするので、建物を活かしきれておらず「もったいない」と言われることもありますね。以前は現在いる2階のメインレストランの真上のフロアに、また別のイタリアンレストランがあったんですよ。

ーこのクラブハウスはゴルフをしない人でも利用できるのでしょうか?

郡さん:はい、もちろんです。先日は毎年恒例の母の日スペシャル企画としまして、レストランでの食事と隣の宴会場での民謡コンサートを開催しまして、おかげさまでたくさんの方にご来場いただきました。毎年このコンサート楽しみにしてくださっているという方もいらっしゃるみたいで。
レストランもこれだけの広さがあるので、親戚の集まりであったりお祝いであったり、模合や女子会にも気軽にご利用いただけると嬉しいですね。


かなり広い宴会場も完備


レストランの窓からはコースが見渡せる

ゴルフをしない人はまず訪れる機会の少ないゴルフ場ですが、レストランはコーヒー一杯から気軽に利用できるそうなので、眼下に広がるグリーンを眺めながら非日常の優雅な雰囲気に浸ってみるというのも素敵な過ごし方ではないでしょうか。
 

せっかくなのであちこち見せていただいた

お話を伺ったあと、せっかくなのでクラブハウス内をいろいろ見せていただきました。

フロアに敷き詰められた大理石は、クラブハウス建設のためにわざわざイタリアから取り寄せたものだそう。

女性用大浴場。まるきりテルマエ・ロマエの世界です。

シャコ貝の形?めちゃくちゃかわいい洗面ボウル。

ちょっとしたオブジェがやっぱりバブリー。

こちらは男性用の大浴場。もちろんサウナもあります。
そして個人的にとても気になったのが、各場所に取り付けられた照明機器。

すべて海外製でしょうか。オープン当初からの照明器具や計器類は交換部品がもはや手に入らないため、メンテナンスしながら大切に使っているそう。うっとりするほど素敵です。
 

まとめ

というわけで本日はパームヒルズゴルフリゾートのクラブハウスの様子をお届けいたしました。
「東洋一のクラブハウス」とも称された豪華絢爛な建物や調度品は、四半世紀の時を重ねて少しくたびれてきてはいますが、当時の雰囲気を今に伝えてくれるたいへん貴重なものでした。
まさか身近にあるゴルフ場の中にこんな世界が広がっていたとは思いもよらず、驚きとともにまたひとつ沖縄の新たなディープスポットを発掘することができ、ホクホクしながら帰路につきました。

例えるなら、宮殿。ゴルフ場とは、いや沖縄とは、いやいや日本とも思えない驚きの空間が楽しめるパームヒルズゴルフリゾートのクラブハウスへ、ぜひ皆さんもお出かけください。

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