• 【検証】「濡れた沖縄の道路は滑る」について検証し、「濡れても滑らない道路」を提案したい
2018.09.12

【検証】「濡れた沖縄の道路は滑る」について検証し、「濡れても滑らない道路」を提案したい

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内地と沖縄の両方で運転したことのある人なら必ず感じるであろう、濡れた沖縄の道路のツルツル感。一体なぜこんなに滑るのか。どうすれば滑らない道路になるのか。道を辿って考えてみた。

DEEokinawa読者の皆さまご無沙汰しております、牧です。
昨年の12月からしばらく顔を出していませんでしたが、今回は突如湧いた「これは書きたい!!」というのっぴきならない感情により、久々にこちらで筆をとることになりました。
 

「沖縄の道」は「恐怖の道」

「沖縄の道は濡れると滑る」

沖縄の民の80%以上は認識していると思われるこの事実ですが、これは全くもってひどいことですよ。
私は20歳から37歳の今に至るまで中型バイクを友に生活しているのですが、実家の高知から沖縄に移り住んだ際、この事実に驚愕したものでした。

普段は大人しいアスファルトの路面も、ひとたび濡れれば表情を変え、そのツルツル加減で容赦なく二輪乗りを襲う。
私自身もその恐怖に怯え、雨が降りそうな日には絶対バイクに乗らないと移住当初は心に誓ったものでした(実際そうはいかないけど)。

移住1年目には、雨の日のバス停で二輪が滑って追突する様子を3度も目撃しています。
加えて保険屋の方の「雨の日は電話が鳴り止まなくて大変なんです!」という言葉に更なる恐怖を感じたものです。

沖縄のアスファルトが滑る理由としては、

・石灰岩が混入されているから
・熱射が厳しくてアスファルトからなんか溶け出てる

言ってる誰もが真偽のほどを知らず、半ば都市伝説化してる説なんですが、今回は沖縄の道が濡れたらなぜ滑るのかを確かめ、そこから沖縄に普及させたい滑らない道を提案したいと思います。
 

まず「石灰岩が混入している」件について

誰もが口にする「アスファルトへの石灰岩の混入」についてですが、まずは道路を見つめてみましょう。

適当な場所の道路に水をかけ、指で触ってみると、濡らす前と比較して明らかにつるつるします。
石は黒と白の色がありますが、少なくとも白いのは確かに石灰岩です(カメラの精度上、ハッキリと示すことはできませんが)。

その後、ひょんなことから当件に通じている方がいたので聞いてみたところ、


許田インター下りてすぐに見られる風景

「ああ!沖縄のアスファルトに使われている石灰岩は全部本部半島の山から採掘された石灰岩だよ!」

とのこと。

最近は那覇空港第2滑走路やら基地建設やらで削られっぷりが激しく、そのうち山は姿を消し、平地になることが想定される本部半島のこの一角。
沖縄の大部分の道を支える偉大な存在だったんですね・・・。
 

では、濡れたら滑る道について色々と検証してみよう

それではここからは、道の様々な要素と滑りっぷり、または滑らないっぷりについて見ていくことにしましょう。
大まかな手順としては、

・アスファルト自体と道を構成するモノたちに、手と足の両方で滑りを確認してみる
・濡れてない道には水をかけて確認
・滑りの違いについて、あれこれ考える

といった感じです。
それではスタート。


 

※内容的に絵面が非常に地味ですすみません。。


中城村の雅なマンホール

まずは「濡れたら滑る道路の一部」の代名詞、マンホール。
今の所これが原因で転倒したためしはありませんが、内地・沖縄の別を問わず申し分なく滑ります。全く恐怖。。

側溝の鉄網こと、グレーチング。こいつも濡れたらツルツル滑りますが、格段に恐ろしいのはバイク以上に細いタイヤをもつ自転車に乗っている時です。先日、通勤途中にしてやられました。。


道路に沢山引かれてる矢印や横断歩道の白いやつ

こいつも濡れると危険な存在なのですが、

摩耗してアスファルトがそれなりに見える程になると、場合によっては滑りの要素が消え去る不思議を発見。
ここからは道そのものいってみましょう。

表面積のある石灰岩がまばらに散りばめられたアスファルト。触ってみると、大きく見えている石灰岩の箇所は当然滑るのですが、それ以外の箇所はあまり滑りません。
局所的にここの滑る度合いは、10段階中6、6/10ほど。

アスファルトが見えず、ほぼ石灰岩が顔を出している道路。表面積の大きな石灰岩はよく滑るので、こうして石灰岩がぎゅっと詰まった道はよくよく滑りますよ。滑る度数10/10。

逆にこうして石灰岩が細かく砕かれているであろう道は、あまり滑りません。沖縄の道が全部これならほぼ安心だと思える。。滑り度数2/10。

なのでこの道なんか、右足元はあまり滑らないし、左足元はよく滑る。

じゃあ黒い道は安全なのかと言われたら、黒くなっても石灰岩は石灰岩。大粒が混入されていれば普通に滑ります。

この石灰岩が混入されているのかどうか分からないレベルのアスファルトは滑るという言葉と無縁ほどに摩擦係数が高い!
この素材の道の普及を望みたいところです。。

浮島通り近辺。この場所は右のゾーンから順に滑る、滑る、滑る、滑らない。白い箇所は下が見えるほど摩耗してるけど、石灰岩のツルツル具合に負けてます。


8888ナンバーを必死で探した58号線の泊交差点

車の進行を誘導する青いラインがありますが、あれは普通のアスファルトと変わりありませんでした。上から色塗ってるだけなのでまぁそうですね。


坂道で注意を促すあの赤い帯

これは色塗ってるだかじゃなくて、別のモノで道路が造られています。他の箇所でも検証してみましたが、坂道途中や坂が終わる場所にあるこの赤い塗装面は摩擦係数が異様に高いです。さすが安全に配慮してる箇所だけありますわ。


龍を捕まえる寸劇でも訪れた那覇市泉崎交差点

ここで見られる赤い通行帯は、普通に滑ります。泊交差点と同じく、進行誘導が目的なんでしょうか?

ちなみに泉崎交差点から北に向かうバスレーンが始まるせいか、バスレーンの緑の箇所は滑らない仕様になっていました。

国際通りの道も確かめてみましたが、ここは普通に滑ります。早朝以外は常に混んでてスピード出して走れることは極めて稀なので、まぁいいかな・・・。
 

ちょっと変わった道はどうだ

国際通りを通り抜け、久々に壺屋界隈でも歩こうと足を延ばしてみたところ・・・

そういえば、壺屋には割れたやちむんを敷き詰めた道路があったんでした。
試しに水かけて確かめてみたところ、やちむん自体に釉薬がかかっているので恐ろしく滑ります。その滑り具合は、恐らくマンホール同等かそれ以上。
二輪でうっかりやちむん踏むと、大変危険。

そして・・・

やちむん通りそのものと、壺屋界隈の一部はこうして琉球石灰岩をまんま敷いてる場所があるのですが、ここは本当に危険です。大げさじゃなく、総マンホール状態。

左の道路標識を見てください、スリップ注意がわざわざ掲げられています。濡れた状態で二輪でブレーキかけたら即転倒間違いなし。
今回調査した中で、最も危険を感じたのはこの琉球石灰岩敷きの道路でした。
 

最後に「滑らない道」の提案

今回調査した中で、ここは滑らない!といたく感動したのが、注意を促す赤や緑の色付き路面と、

suberumiti022_2.jpg

やっぱりコレですね!
石灰岩の粒が見えないレベルのこのアスファルト!!

是非ともこのアスファルトを全沖縄に普及させてください県と国!!!

風のうわさでは、今は滑りにくいアスファルトに徐々に変わっているとの話を聞いたことがあるんですが、今はとても普及しているとは思えません。

コストが高いせいか何か知りませんが、滑りにくくなれば保険屋も雨が降るたびに目が回るほどの忙しさに見舞われることはありませんし、二輪乗ってる人は恐怖に怯えなくて済むし、車はコケた二輪に追突されたり突っ込んだりするリスクからかなり解放されるはずです。

沖縄には、現在約114万台の車(二輪、大型、特殊含む)があるそうなんで、例えば税金が1,000円上がれば道路に使える税収が14億円増えます。私なら雨の度に転倒に怯える恐怖から解放されるならしばらく1,000円の増税くらい厭いませんので、本当になんとかしていただけませんでしょうか県と国。。

と申しますのも、

実は今回の取材中、うっかりバイクで転倒してしまいました。当然、原因はツルリです。
ちょっとした打撲で済んだんでよかったんですが、こうした痛みや恐怖から早く解放されたいな〜〜、という希望を込めて、今回の検証と提案は終了したいと思います。

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