2019.04.10

せやろがいおじさんにPR動画を依頼した話【前編(撮影編)】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
いまとにかく話題の「せやろがいおじさん」。今回色々とご縁があって、企業PR動画を作成してもらいました。そんなお話を前編(撮影編)と後編(インタビュー編)に分けてお届けします!

インパクトある企業PR動画を作りたい!!

おーーーーい!
DEEokinawaの読者のみんなーーーー!!
せやろがいおじさんって知ってるーーーーー??

どうも。
テンションあがりすぎて、せやろがいおじさん風にスタートしてしまった、ライターManabuです。
金ちゃんヌードルの記事以来、約2年間のご無沙汰でした。

で。
今回はいきなり個人的な話から始めますが、まあ聞いてください。

私はDEEokinawaでライターをしながら、本業では、株式会社リード(屋号:てぃーだレンタカー)という会社の社長をしています。
沖縄でマイクロバス専門のレンタカーをしている、割とマニアックな会社です。


割とマニアックなレンタカー会社

前々から、インパクトのある企業PRをしたいなーと思っていたところ、色々なご縁があって、このたび私が大ファンである、せやろがいおじさんに動画(てぃーだレンタカーver.)を作成していただきました。

今回は、その一部始終をみなさんにお伝えしたいと思います。
完成した動画は最後に貼っておくので、お時間のない方はそちらだけでもご覧いただければ幸いです。

ご存知ですか?「せやろがいおじさん」

私がせやろがいおじさんの動画をはじめて見たのは、去年8月の夏の甲子園のころ。
「金足農業の侍ポーズ禁止した高野連に一言」という動画。

その時は、いち高校野球ファンとして「そうだそうだ!」という気持ちと同時に、「これってリップサービスの榎森さんやんな?」という不思議な感情を持ちました(笑)。

そう。
せやろがいおじさんとは、沖縄のお笑い事務所オリジン・コーポレーション(以下、オリジン)に所属するお笑いコンビ「リップサービス」のツッコミ担当、榎森 耕助(えもり こうすけ)さん(以下、榎森さん)が扮するキャラクターのこと。

沖縄の青い海をバックに赤ふんどし姿で物申す動画が、YouTubeで大人気に!

その「高野連に一言」の後も、

「東京オリンピックのエゲツないボランティア募集について」
(視聴回数約31万回/2019年1月1日現在)

「松本人志さんの「死んだら負け」発言に一言」
(視聴回数約23万回/2019年1月1日現在)

などなど、多くの動画をあげ続けて、どれも話題に。

関西出身でお笑い大好きな私は、それらの動画を見るにつけ、意見に偏りがなくてバランス感覚の素晴らしい芸人さんだなー、いつかお笑いの舞台でも見に行きたいなー、ぐらいの感じで見てました。

そう、あの日までは。

 

まさかの出会い!

ところが昨年の9月に、ひょんなことから、オリジンの役者兼マネージャーの永田 健作さん(以下、永田さん)と知り合うことが出来ました。

その出会いの一部始終は、永田さんのブログに掲載されているので、良かったら読んでみてください(心が成長した瞬間 | 沖縄の芸能マネージャーによるブログ)。

この内容を一言でまとめると、私が良い人だ、ということに尽きますね!!

...すみません、ウソです(笑)
私が取った行動に対して、感謝の気持ちを感じることが出来る永田さんの人柄が素晴らしいんです。
で、このブログにあるように永田さんが会社にご挨拶に来られた時に、なにげなく名刺の裏を見てみると・・・

オリジンに所属する芸人さんの名前が載っているではありませんか!!


名刺の裏側

そこに見つけた「リップサービス」の名前。
そ、そうか、リップサービスって、オリジン所属なんだ!と、この時初めて知ることに。

そして、その瞬間にビビッと思い付きました。

「せやろがいおじさんに仕事お願いできないかな?」と。

 

それが出来るのはリップサービスの榎森だけです!!

そんな企みを持ちつつ、それとなーく話を企業PRの動画に持っていく私。

「企業PRの動画とかで、実績のある芸人さんいないの?」

いきなりの私の質問に間髪入れずに「それが出来るのは、リップサービスの榎森だけです!」との答えが永田さんから!!

私の秘めたる想いと、オリジン担当者の熱い思いが合致した、この奇跡の瞬間!せやろがいおじさんに仕事を依頼しよう!!と決意した瞬間でした。
(注意:2019年4月現在、せやろがいおじさんでの企業PR案件は、すべてお断りされているようです)

それが、2018年9月末の出来事。


せやろがい!

 

意外としゃべらない榎森さん!?

そして10月に入ってから、正式に発注。
そして、永田さん、榎森さんと私の三人で、初めての打ち合わせ。
こういう動画を作りたい!と熱く語る私と、うんうんと、それを聞いてメモしていく榎森さん。

でも、今回の案件。
榎森さん個人でやるのか、せやろがいおじさんでやるのか、はたまたリップサービスでやるのか、そのへんが決まっていませんでした。

全ての話を聞き終わった榎森さんから、「この内容なら、せやろがいおじさんでやりましょか?ちょっと要確認なんで即答は出来ないですけど」とのありがたい一言。

こうして、てぃーだレンタカーの企業PR動画制作の計画はスタートしたのです!!
そして今後のやり取りは、マネージャーを通さずに、LINEで榎森さんと私が直接やりとりすることに。


せやろがいおじさんでやります!の決定的瞬間!!

 

考えてもいなかった日程調整の難しさ…

10月中旬にさっきの初打ち合わせをして、10月末にはせやろがい台本の第一稿が届きました。

色々と加筆修正をかさね、11月初旬には最終原稿が完成。
なかなかのスピード感で、仕事が進みます。


順調でした、ここまでは。

さあ、では具体的に撮影の日程を決めましょう!!となってから…
日程調整がつかない、苦悩の日々が始まります。

特にこの時期から、せやろがいおじさんのブレイクぶりが半端なくて。
初めて会ってからこの時点でも2ヶ月ぐらいしか経っていないのですが、あきらかに榎森さんが東京に行く回数が増えました。

そして、なかなか調整のつかない日々が続きます。
天気、ドローン、マイクロバス、何かがダメ。


焦りがピークに達した名言「予報では雨ですが、晴れたら撮影で」

榎森さんは大変だったと思いますが、私の方はそんなに大した問題ではありませんでした。
嬉しいなー、大好きな芸人さんとLINEできて。そんなのんきな感じでした、実は。

 

那覇マラソンの日に撮影決行!?

なんだかんだで、12月初旬に撮影日が決定。
ただ、朝いちで「今日、糸満のビーチで撮影します」と連絡が来た瞬間、ウソでしょ?としか思えませんでした。


え?今日??

なぜなら、この日は那覇マラソンの開催日
那覇をさらに南下して糸満市のビーチに車で向かうのは至難の業です。


那覇マラソン当日。そりゃあ、こうなる。

おそらく糸満に向かうには、1年で1番難しい日を選んでいることに、榎森さんは気づいてるのか? と心配していたら…。
案の定、昼前に「いやー今日は那覇マラソンでしたね。時間を夕方に変更してもらっていいですか?」との電話が。

気づいてなかったんかい!!


ランナーだらけの道をひたすらマイクロバスで南下

 

撮影チームは3人だけ?

そんなこんなで、糸満の北名城ビーチに到着。
私もマイクロバスを運転して、現地で撮影隊と合流しました。


ビーチへの道が細い…


ビーチまでマイクロバスで入れたよ!

「撮影チームは3人なんですか?少ないですねー」と驚く私に、「大丈夫です!せやろがいは全部携帯で撮ってますから!!海に入ったり、岩場をのぼったり、色々やるんで、これがいいんです!」との榎森さんの返事。

なるほど、妙に納得。

ここで、撮影チームを紹介すると、

一人目。
ドローン撮影は、ドローン沖縄の西口 晋一さん

実は、個人的な友人だったりします。
企業やマスコミの依頼で、よく海外でもドローン撮影してるそうです。彼がせやろがい動画のドローンをやってると聞いていたので、それなら頼みやすいなーと今回の動画を榎森さんにお願いした部分もあります。

二人目。
携帯カメラ撮影は、ゆしろうさん。

「携帯での撮影も画質的には全く問題ないですよー」とか「最近では映画もスマホで撮れる時代ですからねー」とか、とってもやさしく説明してくれました。
携帯で大丈夫?と不安そうにしていた私の心の中がバレたみたいです。

三人目は、当然の榎森さん。撮影前のリラックスした姿。

このあと詳しく書きますが、榎森さんの撮影中の仕事量がハンパない!
映画で例えたら、脚本、監督、主演、演出をぜんぶ一人でやるようなもの。あ、ここまで一人でやるんや!?と、驚きの連続でした。

さあ、こんなメンバーで撮影スタートです!!

 

榎森さん、ひとりで何役やるの?

まずは、ドローンを飛ばして海を撮影。どの角度と高度が良いかを決めます。

今回で言うと、ビーチ近くに大きなお墓があったので、それが入るのはNGに。

「ドローンをこちらの方向に飛ばしてください」

「セリフを言っている間に、スタッフはバスの陰に隠れてくださいね」

「セリフチェックします」

「モニターチェックしましょう」

など、カメラ割りから、撮影方法まで細かく指示を出す榎森さん。
そのうえ、この原稿も作って、主演までも自分でこなすんだから、恐ろしい仕事ぶりです。

しかも、現場での思い付きで「バスの上に乗った画像が欲しい」とか「さとうきび畑の画像も撮っておくか」みたいな感じで、どんどん作業は進みます。

そして、面白い画像が続々と。

 

バスの上に乗っていいですか?

突然にそう言われて、最初は意味が分かりませんでした。
ただ、「面白い画像が撮れると思うんですよねー」と言われると、「じゃあ、どうぞ」としか言えないですよね。
芸人さんをリスペクトしてるので。

どうぞと言うと、こうなる。

結果は、動画を見て判断してもらうしかありませんが、確かにかなり面白い動画になっていると思います。
撮影隊も「おお、せやろがいおじさんらしいなあ」と爆笑してました。

普段なかなか撮れない映像を入れるのが、視聴者に楽しんでもらうコツなんだそうです。

なるほど!!


バスの上に乗ってドローンで撮影

 

とても真摯な仕事ぶり

「うるさくしてごめんなさい。すぐ終わりますんで。」とか
「ご迷惑おかけします、もうちょっとで終わりますスミマセン!」
などと、本来はスタッフがするべき周囲の一般の方々への声がけまで、自分でして撮影を進める榎森さん。

でも、うるさくてごめんなさいって謝ったその数秒後にはカメラの前で大声で「おーーーーい!」とか叫んでいるのを見ると、どういうつもりやねん!?とひとりで笑いをこらえるのに必死でした。


撮影中に軽トラが横切る現場!

 

撮影終了。個人的な感想として。

そして、そんな楽しい撮影時間は、2時間弱で終了。
笑ったり、感心したり、驚いたりと、撮影中は感情が揺さぶられすぎて、途中から無表情になっていたのは秘密です。
でも、本当に本当に楽しい時間でした。

そして今回の仕事を通して感じたのは、榎森さんの人柄の素晴らしさ!!
その仕事に対する真摯な態度に、なんかもう撮影現場で泣きそうになってました、本当に。
仕事を頼んで良かったよー!!!と、心から思っています。


赤ふんなのに真摯な態度

赤ふんどしのふざけた見た目(失礼!)とは真逆の真面目な姿に感動しました。

 

完成した動画がこちら

そして、完成して届いた動画がこちら。

あまり広告っぽさを前面に出さずに、せやろがいおじさんのテイストで仕上げて欲しいという、こちらの依頼にも応えていただきました。

ただただ、感激です。
この撮影にかかわった榎森さん、西口さん、ゆしろうさん、本当にありがとうございました。

また、この動画を見て、マイクロバスをレンタルしたいなーと思ったみなさま、ご予約のお電話お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします!!

後編(インタビュー編)では、榎森さんが企業PR動画ならではの難しさや、撮影秘話を話してくれます。乞うご期待!!

 

撮影協力・問い合わせ先:
オリジン・コーポレーション
〒900-0001 那覇市港町2-16-1 琉球新報開発ビル4階
TEL: 098-866-6118
FAX:098-963-4320
E-Mail: origin@wine.ocn.ne.jp

ワラしがみ ~お笑いにしがみつきたい沖縄芸人の番組~
https://www.youtube.com/channel/UCe6tWL2GoemBsKFLyn5ZpgA

ドローン沖縄
代表 西口晋一
TEL:080-3956-2491
E-Mail:info@drone.okinawa.jp

てぃーだレンタカー(株式会社リード)
本社住所:沖縄市登川2865番地
レンタカー予約専門ダイヤル:0120-66-2256
http://ti-da.okinawa/lp/
E-Mail:info@lead.jp.net

関連する記事

フォローしたらいいことあるかもよ

DEEokinawaの新着記事や裏話、面白写真などが毎日届くかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ