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シーミーなので気になるお菓子を食べてみる
シーミーで家族や親戚が集まるときにテーブルの上にさり気なく置かれているおまんじゅうなどのちょっとしたお菓子。それぞれの家庭ごとに定番があったりするのかもしれないが、あまり食べたことのないお菓子をスーパーで見かけたのでいろいろ食べてみた。
シーミー菓子、百花繚乱
沖縄はシーミーの季節。沖縄ではこの時期になると、GWの休日などを利用して家族親戚が集まり、お墓の前でご先祖様の供養をしつつ重箱料理などを食べて近況報告したりする文化があります。
またこの時期には、お仏壇にお供えする盆菓子として、また来客のお茶請けなどに使われるお菓子の需要も高まり、スーパーのお菓子コーナーでは様々な種類のお菓子が陳列されています。
レモンケーキやマドレーヌ、くんぺんあたりが定番だと思うのですが、それ以外にも食べたことのないちょっとめずらしいお菓子を見かけたのでいろいろ買って食べてみることにしました。
黄金シークヮーサーまんじゅう（マルキヨ製菓）
まずは工場見学をさせていただいたマルキヨ製菓さんの「黄金シークヮーサーまんじゅう」。
形はひらべったい円形で、完熟したシークヮーサー果実を思わせる黄色い色あい。
袋を開けるとシークヮーサーの爽やかな香りがふわーっと広がります。
食べてみると、すごくしっとりとしていて食べやすい！こういったまんじゅう系って飲み物がないと喉に詰まりがちなんですがこれは飲み物がなくてもいけますし、なんなら飲めるまんじゅうという印象。
生地も中のあんも甘みがさっぱり爽やかな風味でおいしいです。
月餅（オキコ）
オキコの月餅（げっぺい）。中国で中秋節（お月見）に食べられているお菓子「月餅」を沖縄風にアレンジしたものでしょうか。パッケージには紅型デザインがあしらわれています。
本場の月餅といえば周辺にギザギザとした模様のついた円柱のような形と表面には文字や模様などが刻まれているものが主流だと思いますが、こちらの月餅はほぼくんぺんのようなツルッとしたシンプルな形。表面に卵液を塗ったツヤがあり、ほのかに月餅っぽさを出しています。
中にはずっしりとゴマあんが。くんぺんの場合はピーナツあんやゴマあんがほとんどだと思いますが、こちらは小豆のあんにゴマを混ぜたもののようです。原材料を見るとクルミも入っているそう。食べてみてもほぼくんぺんでしたが、ゴマのプチプチとした食感が楽しいです。
デリシャスアーモンド（オキコ）
こちらもオキコの商品「デリシャスアーモンド」。中がまったく見えない包装なので、どんなものかわからない状態で購入しました。
袋を開けてみるとレモンケーキのチョコレート版といった印象。原材料を見てもアーモンドが入っていなかったので、この形がアーモンド形ということなのかもしれません。
中はふわふわのチョコ生地のスポンジ。チョコレートコーティングもわりとしっかりかかっているので、チョコ好きにはたまらないおいしさです。ただ、シーミーでお墓に持っていく場合は保冷バッグに入れておかないとドロッドロに溶けてしまいそうなので注意が必要です。
アップルパイ（マルキヨ製菓）
マルキヨ製菓のアップルパイ。本土で暮らしている頃はアップルパイといえば表面に格子状にパイ生地を置いて焼き上げ、三角に切ったものをサーブするイメージでしたが、沖縄ではこういった丸い形に焼き上げて袋に入ったアップルパイをよく見かけます。
さっきから同じような形が続いている気がしますが、こちらのアップルパイもひらべったい円形。表面はところどころツヤっとしています。
ただまんじゅうとは違い手に持つとずっしりとした重みが。ポロポロと崩れてくるソフトなパイ生地の中には爽やかな甘みのりんごフィリングが入っています。トースターなどで軽く温めて食べるとよい美味しいかもしれません。
チョコくんぺん（ぐしけん）
ありそうでなかったチョコとくんぺんの出会い。パッケージもちょっとモダンな雰囲気です。
持ち運びで表面に傷がついてしまったようで見た目が悪くなってしまい残念ですが、袋を開けるとチョコの甘い香りがふわーっと広がります。
しっとりとした生地の中には黒ゴマ、白ゴマ、ピーナッツのあんがたっぷり。口の中で弾けるプチプチとした食感とチョコ×ゴマ×ピーナッツのリッチな味わいが楽しめます。
サンナッツ（薬膳琉化）
今回いちばん謎だったこちらのお菓子。ヤシの木の下にヤシの実を持った女の子が描かれたレトロなパッケージデザインがイケてます。
琉球王国時代の伝統菓子、千寿糕（せんじゅこう） のような形。パイ生地で作られた生地の表面にはココナッツがたっぷりとまぶされています。
表面のココナッツはシャリッとした食感で、サクサクとしたパイ生地の中にはやさしい味わいのフィリングがたっぷりと入っています。原材料からすると卵とバターでできたものでしょうか。台湾のお菓子、中華圏でよく見るエッグタルトの中身に似ている気がします。バターの風味も豊かで満足度の高いリッチなお菓子です。
サンナッツ黒糖（薬膳琉花）
こちらはサンナッツの黒糖バージョン。宮古島産黒糖が使われているそうです。
袋を開けると黒糖の香りがふわーっと。表面のココナッツ部分もさきほどのものより黒っぽく、クルミのかけらものっていました。
食べてみると黒糖の風味がめちゃくちゃ濃厚！ラム酒も入っているので大人向けのリッチな味わいです。生地よりも中身のほうがたっぷりとはいった、濃いブラックコーヒーと合わせて食べたい満足感の高いお菓子です。
あなたの家の定番はありましたか？
和菓子あり、洋菓子あり。シーミーの時期に家族や親戚みんなで食べたいお菓子たち。
我が家の定番や気になるものはあったでしょうか？
普段買うお菓子といえばスナックやチョコレート、グミばかりで、普段なかなかこういったお菓子を買わないのでとても新鮮でした。
またそのうち気になるお菓子を買って食べてみたいと思います。
それでは皆様、よいシーミーをお過ごしくださいね。
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