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核ミサイル「メースB」の発射施設跡を見学してきた
恩納村にある創価学会沖縄研修道場で核ミサイル「メースB」の発射施設跡を見学できるのをご存じだろうか
6月23日は慰霊の日でしたね。
息子と娘を連れて平和記念公園に行ってきたのですが、色々感じるものがあったようです。
さて、戦争が終わり沖縄はアメリカの統治下におかれる訳なんですけど、1960年代には沖縄の米軍基地には核ミサイルが整備されていたのをご存じでしょうか。そして、その核ミサイルの発射基地、今もちょっと変わった場所で見学できるのです。
広島型原子爆弾の約70倍の破壊力を有する「メースB」巡航ミサイルの発射基地ですが、なんと現在残っているものは恩納村にある創価学会沖縄研修道場の敷地内にあります。
創価学会のサイトを見ると見学は誰でも可能、ということで見学してきました。沖縄研修所の入り口でまずは名前を書いて入構証をもらいます。
研修所内。かなり広いです。
そして、この特徴的な建物が「メースB」巡航ミサイルの発射基地。
沖縄県公文書館所蔵
沖縄公文書館に建設中のミサイル基地の写真が残っていますがほぼそのまんまで残っています。なぜに創価学会の研修所にミサイル基地の遺構が残っているのかといえば、1976年に恩納村のミサイル基地跡を含む土地を創価学会が取得。研修道場として整備していたのですが1983年に池田大作名誉会長が沖縄研修所を視察した際に保存を決めたのだそうです。
発射口は2箇所入れる場所があり、ひとつはシアター、もうひとつは当時の形状そのままを見学することができます。
内部は撮影禁止だったので、写真はありませんが一見の価値はあると思います。
もう一箇所のシアターでは沖縄の核脅威についてなどまとめた映像が流れるシアターになっています。
また、メースBの遺構の横には平和記念館が併設されており、沖縄戦や遺構の保存に至った経緯などが展示されています。こちらも撮影禁止だったので写真はありませんがなかなか見応えのある展示でした。
来館記念チケットも発行してもらえます。
というわけで核ミサイル「メースB」の発射施設を見学してきた話でした。沖縄戦の戦跡とは違いますが、これも平和を考える上で貴重な遺構だと思います。ぜひ一度足を運んでみてください。