2025.06.11

うるま市にある石川浄水場の「おきなわみずまつり」に行ってきた

先日うるま市の石川浄水場で開催された「おきなわみずまつり」に行ってきた。

沖縄の水について楽しく学べるみずまつり

ようやく梅雨入りしたと思ったらあっという間に梅雨明けした沖縄。
梅雨の期間が短かったぶん夏の水不足が心配になりますが、本日時点でのダム貯水率は91.7%。平年値も上回っているのでひとまず安心といった状況ですが、今後、夏の間の雨量は分からないので常に節水を心がけたいものです。
沖縄県内に数箇所あるダムや浄水場の管理、一般家庭への水道用水や企業などへの工業用水の供給事業を行うなど、実は私たちの暮らしの身近にあるのが「沖縄県企業局」です。
そんな沖縄県企業局が運営する、うるま市石川の石川浄水場で「おきなわみずまつり」というイベントが開催されたので行ってきました。

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石川浄水場はうるま市石川の海側に立地しています。普段は浄水場併設の広場やグラウンド、海沿いの遊歩道以外の建物部分は一般公開されていないということでテンションあがる!

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平成27年に完成したというまだまだきれいな施設です。
この日はイベントということで、たくさんの家族連れで賑わっていました。

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施設平面図はこんな感じ。施設の周りはぐるりと海沿いに歩ける遊歩道になっているようです。

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管理棟の1Fにはたくさんのパネルなどの展示があり、沖縄県企業局の歴史や、ダムや浄水場などの施設、沖縄県の水にまつわる出来事などについて学ぶことができるようになっています。

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ここで突然のクイズです。ほとんどの施設にはあるけど、沖縄県企業局にはないものなーんだ。

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こたえはなんと、自動販売機です。
ロビーには浄水器が設置されており、浄水場で作りたてのおいしい水道水が飲めるのです。
私もいただいてみましたが、よく冷えていてとてもおいしかったです。

汚水から飲用水を作ってみる水講座

おきなわみずまつりでは、事前申込制で「水講座」と「浄水場見学」の体験ができるということだったので両方申し込みをしておきました。まずは水講座から。

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水博士によるスライドレクチャーの後、各テーブルで実際に汚水をきれいな水にする実験に取り組みます。

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汚水の入ったペットボトルとろ過装置。

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まずは汚水の入ったペットボトルに「PAC(パック)」と呼ばれる薬品、ポリ塩化アルミニウムを入れます。実際に浄水施設でも使用している薬品で、水の中の汚れを吸着してかたまりにするという性質があるそうです。この薬品を入れてしばらく撹拌すると、ペットボトルの底部分にかたまった汚れが溜まります。

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お次はろ過。2Lペットボトルの中に砂利や炭などが入ったもの。ここに静かに注ぎ入れることできれいな水が出来上がります。茶色く濁っていた水が、みごとに透明な水になりました。飲用に適した水にするためにはさらに「塩素」が必要だそうですが、今回の実験はろ過まで。参加していた子どもたちは、興味深そうにろ過装置を観察していました。

屋外ブースも充実

屋外にもいくつかブースが用意されていて、事前申し込み講座に参加しなくても楽しめるようになっていました。こちらは応急給水体験。

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災害時などに給水車から配られる水を、リュック型になるポリ袋に入れて持ち運ぶ体験ができます。子どもたちは水が意外と重たいことに驚いていました。

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こちらはタライの水に浮かべたスポンジの島に、動物フィギュアをのせていく遊び。

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じょうろを雨雲に見立てて、水が流れてダムにたまっていく仕組みを学んだり。

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水道工事に使われる本物の部品が触れるおさわりコーナーがあったり。さわっていいんだよ。

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こちらは沖縄県水道局のキャラクターのひとり、スイドウマン。カービィみたいでかわいいけど、意外とパワフルな性格らしいです。

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直径160cmある巨大な水道管?の一部なども展示されていました。

お待ちかねの浄水場見学へ

予約していた時間になったので、浄水施設の見学ツアーがスタート。

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まずは管理センター建物内をぐるっと周り、中央監視室や水質検査などを行っている部屋を見学。

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昭和の遺産?「御名刺受」を発見してちょっとテンション上がりました。
建物内を見学した後は、敷地内を移動して浄水施設へ。

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この白い巨大な倉庫のような建物の中で浄水処理が行われているそうです。

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金網の下にはプールのように大量の水がたまっており水が流れる音が。マイナスイオンたっぷり。

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さきほど水講座で学んだ、薬品を入れて水の汚れを固め、底に沈めるという処理が行われている場所。実際に実験をやっていたので理解しやすかったです。

水のありがたさを再認識

水道をひねれば飲用に適したきれいな水が出てくる。それってあたりまえのようで、あたりまえではないんですよね。あらためて水のありがたみを再認識することができたイベントでした。

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沖縄県内各地にある浄水場では、こういったイベント以外でも事前に問い合わせすれば見学が可能な施設もあるそうです。子どもにはとてもいい学習になりますし、大人の社会見学にもおすすめです。
今年の夏のアクティビティに浄水場巡り、いかがですか?

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