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国頭村奥集落で長寿のお祝い「カジマヤー」を見てきた
国頭村奥集落を訪れた際、たまたまその日、沖縄の長寿のお祝い「カジマヤー(風車祭)」が行われるとのことだったので見学させていただいた。
国頭村奥集落のカジマヤー
旧暦9月7日に行われる数え年97歳の長寿を祝う沖縄の行事「カジマヤー」。
以前、南風原町と宜野座村のカジマヤーの様子を記事にしておりましたが、今回たまたま国頭村奥に滞在していたタイミングで「カジマヤー」が行われると聞き、見学させていただいてきました。
ちなみに「カジマヤー」で主役が乗るパレードカーを工作してみた記事もありますので、よかったらこちらもぜひ。
この日カジマヤーが行われるというのは集落内放送で知りましたが、奥集落の掲示板に貼られていた行事予定表にもしっかりと記載がありました。

本日の主役は宮城ナツさん。午後2時にパレードが自宅前を出発するそうです。

午後2時頃、集落内の音がする方へと歩いていくと、いました!
華やかに飾りつけをしたパレードカー......

ではなく、トゥクトゥクでした!!
トゥクトゥクといえばタイなど東南アジアでよく見かける3輪タクシー。いったいどこから持ってきたのか分かりませんが、集落内の狭く入り組んだ道にぴったり。屋根もあるのでオープンカーと比べて日射しが避けられるのも、おじぃおばぁにやさしいですね。

キラキラのモールや花紙で作ったお花、風車、風船などで賑やかに飾り付けられたトゥクトゥク。

トゥクトゥクの後ろからリヤカーが付いて歩き、荷物やパレードの参加者たちに配る風車が積載されていました。
賑やかな三線や太鼓の音とお祝いの声、カシャカシャという風車が回る音。
そして後部座席に座る、主役の宮城ナツさんのおだやかでやさしい笑顔。辺り一帯が温かな空気で満たされます。
その場の雰囲気をぜひ動画でもご覧ください。
パレードは集落をまわって奥川へ

「カジマヤー」には欠かせないのが、こちらのカラフルな風車。お年寄りはカジマヤーを迎えると子どもに返るとされており、その童心の象徴として風車(カジマヤー)が用いられるようになったといわれています。(諸説あり)

沖縄の精霊、キジムナー(おそらく)に扮した若者たちの指笛や愉快な踊りがパレードを盛り上げます。

トゥクトゥクのパレードカーは、こぢんまりとした奥の集落内をぐるりと回り、大通りの国道58号線へ。

家の中や庭先からパレードに向かって笑顔で手を振るお年寄りの姿もありました。


パレードの様子を見ていたら、明らかに部外者の私たちにも「どうぞどうぞ、あやかってください!」と記念品と風車をお裾分けしていただきました。箱の中身は紅白のかるかん饅頭でした。ありがとうございます!長生きします!

パレードは集落から国道58号線を隔てた奥川沿いを練り歩いた後、集落へと戻っていきました。
いたい一時間ほどだったでしょうか。晴天の元、華やかなカジマヤーのパレードは無事終了した様子でした。
このあとご自宅でもなにか行事があるのかもしれませんが、外から見られるのはここまで。
お祝いのお裾分けをしていただき、とても幸せな気持ちになりました。
ナツさん、これからもお元気で長生きしてくださいね!










