2016.02.24

南城市の「おでかけなんじい」に乗ってみた

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「南城市内デマンドバスおでかけなんじい」という新しい交通サービスが南城市にある。1人300円で南城市内であればどこへでも行ってくれるらしいのだ。乗ってみたら、予想以上に面白かったし、素晴らしいシステムだった。

コラボ企画

南城市内デマンドバスおでかけなんじい
南城市内デマンドバスおでかけなんじい
南城市内(久高島を除く)であれば1人300円でどこへでも行ってくれる乗合型の新しい交通システム。
タクシーの便利さと路線バスの手軽さを併せもった交通サービスです。
http://odekake-nanji.jp/
 

おでかけバスに乗ってみた

沖縄観光といえば車でまわるのが主流だと思いますが、南城市が新しい交通システムでの観光を提案しているらしいのです。それがデマンドバス「おでかけなんじい」。そもそもはコラボ記事にするために乗ったんですが、これが本当に面白く、こんな休日の過ごし方っていいなーと思った次第です。

まだおでかけなんじいを知らない方もいると思うので、まずはその概要を。

デマンドバスってなに?
「おでかけなんじい」について

運行区間:南城市内(久高島を除く)
運行時間:毎日 午前8時〜午後9時(12/31~1/3を除く)
利用運賃:1人1回 300円(現金払い)

電話などで事前に予約をして乗車する乗合型の新しい交通システムです。10名乗りのワゴン車両でお迎えに行き、市内の目的地までお送りする、タクシーの便利さと路線バスの手軽さを併せもった交通サービスです。

市内の方は事前登録が必要ですが、観光客は事前登録なしで利用できます。
ということで、まずは電話でバスに乗りたい時間と乗る場所、目的地を伝えて予約しましょう。
1時間に1本運行されているので、始発の便は前日、それ以降は運行の30分前までの予約が必須です。

私が予約したのはがんじゅう駅・南城。

今回は南城市の王道の観光スポットを周りつつ、おでかけなんじいならではの風景や感動があるのかを調べてみたいと思います。

バスに乗る前に、最初の観光スポット斎場御嶽へ。


南城市といえば斎場御嶽ですよね

久しぶりに斎場御嶽に行きましたが、観光客がものすごく多くて驚きました。
有料になったからか、以前は岩がそのまま道になっていたりして、ハイヒールで来た人が岩の間にヒールが挟まって罠に捕まっているような状態になっていることもありましたが、道は歩きやすく舗装されているし、サンダルも貸してもらえるようになっていました。

11時の便を予約していたので、がんじゅう駅に戻りバスを待ちます。
がんじゅう駅にもおでかけなんじいのPRポスターがあったので、思い立ったらすぐバスを予約することもできますね。

11時ぴったりにバスがやってきました。

乗車しやすいようにステップがついています。

料金は現金で前払い。1人300円です。


観光で来られたご夫婦と相乗りです

さて、わたしはどこに行くのでしょうか。

南城市内デマンドバスおでかけなんじい

電話で予約するときは目的地も伝えましょう。
わたしは最初に電話したときにどこに行くかは決めていなかったので、オペレーターの人を困らせました。

歩いてみたい道があった

がんじゅう駅からバスで10分。すぐに最初の目的地に到着しました。
私たちを降ろして走り去るなんじいバス。
またすぐ乗るからね!

そう、またすぐ乗らないと。
予約は便の30分前までなので、すぐさま12時便に乗れるように予約の電話をします。

「あの、いま降りたんですけど、またバスに乗りたいんです」
無事に予約できました。

わたしがどこに来たかったのかというと、こちらです。

ニライカナイ橋の上。
ニライカナイ橋は、車で走るととても良い景色が見られて大好きな場所なんですが、いかんせん橋の途中に車を止める場所がないので、横目で流れる景色を見て終わり。どこかに車を止めて歩いてみるには高低差がありすぎて登りがつらい。以前から橋の上で降ろして、下で拾ってくれる人はいないかなーと思っていたんですが、これですよ。おでかけなんじい。

次の便までは時間があるので、のんびり、ゆったりニライカナイ橋を歩いておりました。

そして次の予約場所ニライカナイ橋の下の交差点へ。

南城市内デマンドバスおでかけなんじい

乗り合いバスなので他の方の予約次第では、予定していた時間にすぐに来ない場合もあります。
そこは時間と気持ちの余裕が必要です。

運転手さんにお話を聞いた

やってきたバスは先ほど降りたバスでした。
「楽しかったですか?」と話しかけてくれる運転手さん。

先ほど一緒に乗ったご夫婦を送り届けた直後だったようで、他にお客さんはいなかったこともあり、目的地までおでかけなんじいについていろいろとお話を伺いました。

— おでかけなんじいを利用される方は多いのですか?

多いですよー!
運転手は朝晩の2交代制だけど、担当している間はずっと走りっぱなしですよ。
南城市は広いから1日160キロぐらい走ります。

— どんな方が乗られるんですか?

地元のお年寄りですね。それが8割。
家の前まで迎えに行きますから。市内の人は最初に登録してあるから、自宅までのナビが画面に出るようになっているんです。行き先もだいたい決まっていますよ。買い物か病院。あとは福祉センターとか。

残りの2割が観光の人や、休みの日には地元の中高生も。最近は外国人の利用も多いです。
このバスは南城市から出られませんから。もし那覇に行くんだったら那覇行きのバス停まで、とか。南城市は広いから、知念から佐敷までタクシーで行ったら片道2000〜3000円必要ですよ。夜は21時までやっているので、お酒を飲む人が使ったりもします。行きだけこれを使って、帰りはタクシー。


ナビがついていて、それに従って走るそうです

—観光客の人にオススメの場所は?と聞かれることはありますか?

ガイドはしてはいけないことになっているんです。
目的地に連れて行くだけで。ガイドしたら勧誘になってしまうから。
運転手は乗客の人を安全に目的地まで送り届けることが使命です。

乗客の情報は画面に出てくるんですよ。次の行き場所とか人数とか。
だからその順番通り走るだけ。自分でも次にどこに行くかわからないんですよね(笑)

—次の予約がない場合は、どうされているんですか?

最後のお客さんを降ろした後に、最寄りの公共施設の駐車場で待機します。
あちこち移動したらオペレーターの人に怒られてしまいます(笑)
でも15分以上待つことはないですよ。
だいたい降ろす前に、次の予約が入りますよ。だから休憩時間はほとんどありません。

—トイレはどうしてるんですか?

本当に忙しいときは、お客さんを乗せたまま、行った先の病院とかでサッと入って済ませます。小はそれでいけるけど、大きい方は無理!(笑)自分なんかは専属ではないけど、この勤務が入った場合は朝ごはんは食べないことにしています。そんな時間は取れないから。

—おでかけなんじいができてお客さんには喜ばれていますか?

公共のバスもありますが、1時間に1本とかでしょう。1本逃したら大変ですよね。
これも忙しいときは何組も一緒にいくので、場合によっては他の人のところをまわってからになるから、なかなか目的地に着かないこともあります。
でも坂の下の人なんかはバス停に行くだけでも大変なんですよ。だからこのバスができて助かっている人は多いと思いますよ。

—何台も走っているんですか?

いま走っているのは3台で青と黄と緑のラッピングです。もう1台赤いのがもうすぐ走ることになっています。


ブルー号

南城市内デマンドバスおでかけなんじい

こんなに必要とされている市の事業ってあるんでしょうか。
わたしは感動しました。

指定した場所ならどこでも行ってくれるから嬉しい

ということでやってきたのは浜辺の茶屋。
いろんなメディアで目にする有名店ですね。
この辺りにはバス停はありませんが、おでかけなんじいを使えば誰でも来れますね。

ゆったりしたいところですが、忘れてはいけない次の予約。
13時便を予約してからごはんにしましょう。

ごはんを食べたら次のバスが来るまで、浜辺をウロウロしました。
なんなの。癒されるわ。楽しいわ。

そして13時便がやってきました。


やって来たのはまたまたブルー号

「本日3回目の乗車スミマセン!」
謝ることではありませんが、なんだか少し恥ずかしかったです。

南城市内デマンドバスおでかけなんじい

この後は運転手さんと大寒波のときの話をしました。
運転手さんは耳が痛くて夜に起きたそうです。

奥武島へ

続いては奥武島へ。
いつもは海がメインですが、歩きなので島の中を散策してみたりしました。


赤瓦家が結構ありました


奥武観音堂


ちっさいシーサー


天ぷらも食べますよね

ゆっくりして3時便のバスを予約。
時間になると、お店の目の前にバスがやってきました。


グリーン号!

バスに乗ってもっと南城市を周ってみたかったのですが、保育園のお迎えがあるので今日はここまで。
最初のがんじゅう駅に戻ってもらいます。


細道を走るグリーン号

南城市内デマンドバスおでかけなんじい

運転手さんによると、どのルートを走るかは決められていないそうです。
地元の人でも、こんな道あったのか!と新たな発見もありそうですね。

また乗りに来よう

ということで初めて乗ってみた、南城市デマンドバスおでかけなんじい。
運転手さんが「南城市は広い」とおっしゃっていましたが、行けたのは海沿いの4箇所のみ。


南城市は広い

今回は午前から夕方まででしたが、時間によってもまた面白みは違うかもしれませんね。
でもものすごく楽しかったです。県外からの観光客だけでなく、沖縄の人もたまにはこんな休日の過ごし方はいかがでしょうか。

プップー!

南城市内デマンドバスおでかけなんじい

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