2012.05.16

【復帰40周年特集】農連市場の風景

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木造・トタン屋根の建物、たくましい沖縄のアンマーたち。戦後沖縄の原風景を垣間見られるディープな那覇の農連市場へ行ってきました。

昨日からお届けしております、DEEの沖縄復帰40周年特集。
本日は復帰前からの姿を今もほぼそのままとどめている街の風景をお届けします。

人々から親しみを込めて「ノーレン、ノーレン」呼ばれている場所、那覇市樋川の農連市場(農連中央市場事業協同組合)。観光客でにぎわう国際通りや牧志公設市場からも徒歩圏内です。

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ここ農連市場がもっとも活気に溢れるのは午前3時〜6時の間。
早い店では午前1時頃から営業の支度を始めているお店もあります。こうなるともう夜遅いんだか朝早いんだかわかりません。

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午前4時頃訪れてみると、蛍光灯に照らされた薄暗い空間で沖縄のアンマーたちがコンクリートの地べたに座って様々な商品を並べているところでした。活気はあるけれども、それぞれ決まった仕入先相手の商売が多いからか、一種粛々とした不思議な空気が漂います。

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市場の人同士の会話で飛び交うのは見事なウチナーグチ。本土出身の私には勿論ほぼ理解不能でした。

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アメリカ世の名残でしょうか、梁にうっすら「PRODUCTS EXCHANGE(製品交換)」という文字が見てとれます。

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荷台に山盛りキャベツ
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コケコッコ〜
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手作りのお惣菜・お弁当もたくさん
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整然と並んだ美しいてんぷらたち
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食事処もあり市場内で朝ごはんが食べられます
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謎のゆるイラスト

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大量に仕入れる飲食店など向けに、きれいに袋につめられた野菜も並んでいました。

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周りのお店もまたディープ

青果類の販売と時を同じくして、市場内や市場の周辺には様々な業種のお店も営業していました。

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ガラクタ市的な雑貨屋さん。古着がALL 200円。

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お菓子問屋。うまい棒の詰め合わせ大袋は今も昔も子どもたちの夢ですね。

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マグロ・カジキ卸専門の名嘉鮮魚店。市場内には精肉店もありました。

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市場のオバァが店の方とユンタクしながら涼んでいました。ガラスの引き戸と昭和な扇風機がいい雰囲気。

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こちらは生花店。市場は野菜も新鮮なら花も新鮮。色とりどりの切り花が売られていました。
 

市場的風景

市場をそぞろ歩きしていると、他にも気になる風景がいっぱい。

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市場といえばネコ。取材時もたくさん見かけました。

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市場の目の前にある、一部マニアの間で有名な自動販売機。なんと50円。
何度かチャレンジしたことがあるのですが、ボタンを押すときのワクワク感と商品が出てきた時の残念感がたまりません。

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八角形のかっこいい手洗い所。もちろん現役です。

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右を見ても左を見ても、いい意味でとても人くさい空間。
ちなみにカメラは嫌がられることが多いので気をつけましょう。お店や商品の写真を撮る際は、ひとこと断わってからに。
 

農連市場よ永遠なれ

しかし残念なことにこの農連市場、近年中に取り壊され再開発される予定だそう。
参考)農連市場地区防災街区整備事業 【事業予定】

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1953年(昭和28年)に市場が開設されてからそのまま使用している木造・トタン屋根建築。
ガーブ川側から農連市場を臨むと、かなり木造建物の老朽化が進んでいることが分かります。

新しく建設される大きな建物には、農連市場のほかに商業施設や住宅、ホテル、大規模な駐車場などが入る予定だとか。
諸々の事情はもちろんあるのでしょうが、この風景が消えてしまうのかと思うとただただ残念でなりません。

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この雰囲気が味わえるのももうあとわずか。
戦後の激動の世変わりを生き抜いてきたたくましい沖縄のアンマーたちに会いに、農連市場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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