2014.02.27

沖縄では本当に年中泳いでいる人がいるのか

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沖縄でもいちばん寒いとされている真冬のこの時期。「沖縄は年中泳げる」という南国神話を確認しにビーチをめぐってきました。

一年を通して温暖で過ごしやすい気候として知られているここ沖縄ですが、2月は一年のなかでもいちばん寒いと言われている時期。
大寒は過ぎましたが、旧暦カレンダーを見ればまだ1月下旬。
トゥンジービーサ(冬至の寒波)、ムーチービーサ(鬼餅の寒波)、ムドゥイビーサ(寒の戻り)など、この時期の寒さを表現する沖縄の方言バリエーションもたくさんありますね。

しかし、寒さの厳しい県外の地域から沖縄を訪れると「暖かい!」「むしろ暑い!」と感じる人も多いのは事実。
「沖縄では年中泳いでいる人がいるよ」というまことしやかな噂(?)も、みなさんいちどは耳にしたことがあるのではないでしょうか。私も沖縄に移り住むまではそう思っていたクチですが、在住歴が長くなるにつれこの時期に泳ぐなんて到底無理な話だと思うようになりました。生粋のうちなーんちゅに聞いてももちろん答えは同じ(というか真夏でも泳がない人がわりと多い)。

果たして、この時期に海で泳いでいる人なんているのでしょうか。
少々強引ですが、一年でいちばん寒いこの時期に泳いでいる=一年中泳いでいる人がいる とみなすこととし、お天気のいい日曜日の日中に中南部のビーチを調査してみました。
 

美らSUNビーチ(豊見城市)

まずやってきたのは、空港にほど近い豊見城市豊崎にある『美らSUNビーチ』。
『アウトレットモールあしびなー』などがある商業エリアの海側、2010年に開業したばかりのまだ新しいビーチです。
そういえば、美ら島ママチャリ耐久レースもここで開催されましたね。

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那覇空港のちょうど南側に位置するので、頭上を飛び去る飛行機が間近に見られます。

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波打ち際には観光客がたくさんいました。話し声を聞いていると、どうやら中国語圏の方々のよう。先日新しい国際線ターミナルもオープンし、ここ数年アジアからの観光客がどっと増えましたね。

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近づいてみると海に入っている女性を発見!・・・ですが、残念ながらすねまで。
これでは泳いでいるとはいえません。それにしても楽しそう。

その後もしばらくビーチの様子を観察していましたが、海で泳いでいる人は見かけませんでした。
 

美々ビーチ(糸満市)

次にやってきたのは沖縄本島最南端に位置する糸満市の『美々ビーチ』。
開業当初、このネーミングはどうかと思ったのですが今では妙になじんでしまいました。

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夏場はビーチパーリーや家族連れでとてもにぎわうビーチですが、やはり冬場はちらほらと地元の方がいる程度。
さきほどの美らSUNビーチよりも空港から離れているぶん観光客らしき姿もほとんど見られませんでした。

と、そこへ飼い主の投げたボールを追って一匹のワンちゃんが波打ち際へ。ボールは海の中です。

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お、泳ぐのか!?泳ぐのか!?

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泳いだ!!!!!

人ではありませんが、犬かきでしっかりと泳いでいました。
(最終的に誰も泳いでいる人がいなかったら記事のオチをどうしようと思っていたのでほっとひと安心。)

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そしてふと沖のほうに目をやると、人も泳いでいる...!?と思いきや、ウェイクボードから落ちただけでした。
うーん、残念ながらこれは泳いでいるとは言いがたいですね。
 

波の上ビーチ(那覇市)

お次はいちばん空港に近い那覇市の『波の上ビーチ』。
写真の若狭側に加え、長い期間工事中だった久米側のビーチも昨年オープンし、ダイビングエリアやバーベキューエリアなども新設されました。

都会の中心になりながら意外と透明度も高く、帰りの飛行機の時間までにと立ち寄る観光客も多いビーチです。
波の上ビーチといえば、三点倒立おじいさんでお馴染み山川文康さん。この方はもちろん年中泳いでいると思いますが、すごすぎるので今回の調査では例外とします。

ビーチにいた人たちはどうやら男子修学旅行生のようですが、なんとそのうちの一人が 砂に埋まっています。
砂に埋まっているということは、中は水着?水着なの?

期待を込めてしばらく様子を見守っていたところ、砂に埋もれていた男子学生がガバっと起き上がり海へ猛ダッシュ!

お、泳いだー!!!!!

つられてもう一名が入水。

最終的には撮影係の1人を除き、キャッキャいいながら全員泳いでました。
いいなあ、青春だなあ。聞けば宮城県からの修学旅行生だそう。東北から来たらそりゃ沖縄は真夏ですね。

ちなみに修学旅行生たちを遠くから見守っていたこちらの強面の男性も一緒に泳ぎたかったのではないでしょうか。
 

トロピカルビーチ(宜野湾市)

最後に訪れたのは、宜野湾市にある通称トロピこと『トロピカルビーチ』。

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昨年、DEEの周年祭ビーチパーリーを行った場所です。

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ここも波の上ビーチ、美らSUNビーチと比べて地元率が高め。
ビーチ周辺の一帯が宜野湾海浜公園になっており、今の時期はちょうど横浜DeNAベイスターズの春季キャンプが行われていたため多くの人で賑わっていました。

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ちなみに今回の調査対象ではありませんが、真冬でもビーチパーリーってやるんですね
さて、泳いでいる人はいないか・・・。

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いた。

場所柄、米軍基地所属の外人さんも多く訪れるトロピカルビーチ。めっちゃ普通に泳いでいました。
そういえば街なかで見かけるときも、彼らは真冬でも半袖短パンの人が多いように思うのですが鍛えているから体温が高かったりするのでしょうか。

 

まとめ

一年のうちでいちばん寒いと言われる2月に沖縄本島中南部の4つのビーチをまわった結果は以下のとおり。

美らSUNビーチ:0人
美々ビーチ:1匹(犬)
波の上ビーチ:5人(修学旅行生)
トロピカルビーチ:2人(アメリカ人)

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というわけで、今回のDEEokinawa調べの結論としては、

沖縄では年中泳いでいる人がいる。
但し、犬と男子修学旅行生とアメリカ人(と三点倒立おじいさん)に限る。

ということにしておきたいと思います。
泳いでいたみなさん、風邪ひかないように気をつけてくださいね!

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