2014.09.10

【ベタ】沖縄そばを勘違いしてみる

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そばはそばでも違うそば。まったく沖縄そばのことを知らない人が勘違いするであろうことを再現してみます。

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沖縄県を代表する食べ物の沖縄そば。ご存知の通り、蕎麦粉から作られたものではなく、小麦粉で作られた麺。

1972年の日本復帰後、蕎麦粉を使用していないのに「そば」と呼ぶのは表示違反であると公正取引委員会からの指摘が。このままでは「沖縄そば」と呼べなくなってしまう危機が訪れました。
今まで呼び続けていた「沖縄そば」が、「沖縄風中華麺」とか「沖縄風うどん」になってしまう!ということで、名称存続運動を始めたのが沖縄製麺共同組合。
組合のみなさんの数々の努力が実り、「沖縄そば」という名称を使うことができているわけです。
その当時は県内で蕎麦粉を生産している場所は無かったわけですが、現在は大宜味村が日本そばの生産に力を入れていますが、大宜味村の他にも宮古島でも栽培されていたりと、沖縄県産の蕎麦粉が増えてきています。

そのようなそばですが、沖縄のことを全く知らない人が観光で来て、そばを食べようと沖縄そばを注文したら「うどん」みたいなのが出てきて驚いたというネタのような話を聞いたことがありますが、実際にいるんです(日本を観光したことがあるけど沖縄は初めての外国人とか)。

ということで今回は沖縄そばの「そば」を「蕎麦」にかえてみるというベタな調査です。

材料はこちら

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用意する材料は、説明する必要が無いくらい定番のもの。
まずはだし。定番の「とんこつ」と「カツオ」2種類のだしで作ります。

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沖縄そばといえば三枚肉
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沖縄のかまぼこ

トッピングする具材は、三枚肉とかまぼこ。しょうがとねぎを入れます。

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で、麺。そばです。十割そば、九割そば、二八そばなどなど色々ありますが、つなぎで使う小麦粉の割合で呼び名が変わります。
今回は二八そば。蕎麦粉8割に小麦粉2割で、打ちやすく、切れにくく、食感も良いバランスの取れたそばです。

普通に作るだけ

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では、作っていきましょう。といってもそばを茹でて合わせるだけなので簡単に。だしは温めるだけ。そばは気持ち固めに茹で上げます。

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茹でたそばを冷水で洗い、ヌメリを取りコシを出します。洗ったそばをサッと熱湯に通して温めます。

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熱々のだしを注ぎ入れます。

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具材をトッピングします。三枚肉とかまぼこ。生姜は昔ながらの針生姜。老舗の沖縄そば屋さんは紅しょうがではなく生の針生姜を使うお店が多いですよね。こちらのほうが、そばの味を邪魔しない気がします。
ネギは普通の白ネギ。沖縄そばといえば青ネギですが、あえて白ネギにしてみます。

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勘違いした沖縄そば(とんこつだし)の完成です。

とんこつの強い風味よりも、蕎麦の方が勝つというまさかの結果。
普通に美味しい。普通にありそう。でも蕎麦でなはい、何か新しく美味しい麺料理。
スープをすする時は、生の針生姜がとても良く合い、蕎麦の麺をすする時は白葱がよく合うので、両方をトッピングするといいかも。紅生姜だと味が強すぎて合わないはず。
ただ三枚肉と蕎麦の相性はイマイチ。肉そばというのもあるけど、味くーたーな沖縄の三枚肉ではやはりちょっと違う。かまぼこの存在も微妙です。よって、かけそばがオススメ。

蕎麦の香りって思っている以上に強くてビックリ。乾麺だからこの程度かもしれないけど、挽きたて打ちたてのそばだとまた違った味かもしれません。

カツオはどうだ

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先ほどと同じように、そばを温めてだしを注ぎ具材をのせるだけ。違うのはだしだけです。

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勘違いした沖縄そば(カツオだし)。

完全に日本そばのかけそば(の立ち食いそば)。
日本そばのだしと違い醤油を使っていないので、かなりあっさりさっぱりとした薄味。そのためか、生姜が強すぎて合いません。トッピングは葱だけのほうがいいと思われます。味くーたー三枚肉、歯ごたえのしっかりしたかまぼこ、風味の強い日本そばという個性の強い素材たちを、あっさり優しい味のスープではまとめきれない、といった感じでしょうか。
同じカツオだしでも、風味の強い日本そばには思った以上に濃い味のスープが使われていて、逆に言えば、沖縄そばにはあっさりスープのほうが麺の小麦の風味を損なわないということなのでしょう。

なんだかよくわからなくなってきました。

てんぷらそばはどうだ

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そばのトッピングといえば天ぷらは外せません。ということで用意したのは沖縄天ぷら。内地の天ぷらはサクサクと軽い食感が特徴ですが、沖縄天ぷらはフリッター(フリット)のようなもので、衣に塩味がついています。

用意したのは、野菜天ぷら(もずく入り)と、さかな天ぷら、イカ天ぷらの3種類。ご覧のとおり魚とイカの見分けがつきません。
そんなときは、魚てんぷらとイカてんぷらを見分ける方法を見て、見分ける力を付けてみてください。

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野菜天ぷらは、かき揚げっぽいのでまぁまぁ合うけど油っこい。魚てんぷらは魚の臭みが前面に出てしまうので別添がいい。
イカはなんともどっちつかず。ただ油っこさは否めません。
どれも、予想通り沖縄天ぷら独特の衣の味付けが蕎麦の風味と交わらないし、汁に浸かって濡れた時点でダメだと思いました。
沖縄天ぷらは、衣の食感と味付けを楽しむためにも、単体で食べるのが美味しいですね。

ベタな勘違いをした沖縄そばはアリかもしれない

沖縄そばのそばを日本そばにしてみるというのは、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
沖縄そばの、とんこつだしとかつおだしの2種類を作って食べ比べてみましたが、普通に美味しくてアリなのではと思いました。
個人的には、かつおだしより、とんこつだしに日本そばの組み合わせの方が美味しかったのが意外でした。

県産の蕎麦粉も生産され始めているので、近い将来、新しい沖縄そばが店頭に並ぶ日もくるかもしれません。

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