罠で捕らえたプレコをおいしく食す

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熱帯魚ショップでもよくみるプレコ。沖縄の川では野生化したプレコがよくいるのだ。今回は沖縄市立郷土博物館の協力のもと、プレコをおいしく食べてみた。

プレコを食べよう

先日、沖縄市立郷土博物館から「プレコを捕まえたので一緒に食べませんか?」というお誘いを頂きました。

熱帯魚に詳しい方ならば、プレコについてご存じかと思うんですがプレコは南米大陸に生息するナマズの一種で水槽のコケや残った餌を食べてくれるお掃除屋さんとして他の熱帯魚と一緒に飼われたりしているようです。

そんなプレコですが、沖縄の川で野生化してめちゃめちゃ泳いでいるのです。

沖縄市立郷土博物館では、定期的に市内の生物調査をしているのだそうですが、捕まえた外来種を逃がすわけにはいかないため、とりあえず試食してみようという流れになったのだそうです。

仕掛けた罠
捕まったプレコ他

なんでも今回の調査を行った場所は、沖縄市と嘉手納町を通る比謝川ですが、ここはびっくりするほど外来種が多くメダカやフナなどの在来種は、まず捕まえきれない状況らしいです。

というわけで、本日はプレコをおいしく食べてみるという記事でございます。

ちなみにですが、プレコを食べるというネタ、既にデイリーポータルZにて生き物ライターの平坂さんがやられているのです(http://portal.nifty.com/kiji/131014162054_1.htm)。興味を持たれた方はこちらの記事も是非見てください。

 

プレコを捌く(捌けない)

というわけで沖縄市立郷土博物館にやってきました。沖縄市立郷土博物館に協力頂いたネタとしては「ジャンボタニシを食べてみる」「アフリカマイマイは美味しく食べられるのか」などがあるのですが、もうアフリカマイマイまで行ったら割とプレコは可愛いもんだと思います。

しばらく泥抜きしていたらしい
水揚げされたプレコ

上の写真が今回調理するプレコ。

プレコの何がすごいかというと、その鱗の固さ。原産の南米大陸では天敵はワニだそうで、たしかにワニくらいじゃないとこの鱗は砕けそうにありません。天敵がいない沖縄の川でめちゃめちゃいる理由もなんとなく分かります。

その固さたるや、出刃包丁の背でガンガン叩いてもノーダメージ。RPGとかだと確実にダメージ1しか与えられないタイプのモンスターです。

ウロコ部分は固くて文字通り歯が立たないので、やや柔らかいお腹部分からエントリー。

金切ばさみを駆使して解体していきます。

お腹部分を空けたら内臓を取ります。上の写真は今回の企画をした沖縄市立郷土博物館の寺田さん(左:専門は蛾)、刀禰さん(中央:専門はトンボ)、川副さん(右)です。

内臓を取った
お腹の皮

とりあえず無事内臓が取れました。

続いてプレコを三枚に下ろします。

包丁を入れてウロコを外します
ウロコ取れた

切り取った身からウロコを取り外す作業。魚をおろしているというより、工作をしてるみたいでやや混乱します。

ようやく三枚におろせました。解体中は「プレコを材料に料理屋をやれば、原価ゼロで儲かるのでは」とか話していたんですが、結構大きなプレコでも取れた身はわずか。解体の手間とかを考えたら全然割にあいません。

そして、これは先述のデイリー平坂さんの記事にもあったんですが、プレコを解体しているとウロコの細かいトゲなどで指先がボロボロになります。皆さんもプレコを食べる際にはご注意ください。

 

レッツ・プレコクッキング

苦労しながらもとりあえず身を取ることができたプレコ。早速調理していきましょう。

プレコの身には骨があるので、骨をラジオペンチで抜いて、ワインに漬け込みます。ところでプレコって赤身っぽい色なんですが、赤身の川魚って見たことがないのですが気のせいでしょうか。

ともあれ、1品目。白ワインにつけたプレコの水気をよくきって、塩こしょうと小麦粉をまぶします。

それをバターでソテー。

刀禰さんが手際よく調理します。

こちらがプレコのムニエル。これ、どっかのお店とかで出てきそうなやつだ…!

2品目はプレコの中落ちを使って、みそ汁。内臓を取ったときに卵も見つけたので卵も入れてます。

こちらは味噌を入れて煮込むだけ。

プレコあら汁(卵入り)完成です。

続いて3品目。

片栗粉をまぶして
揚げる

プレコに片栗粉をまぶして揚げて、

野菜と炒めて中華風の味付けに

「プレコの中華炒め」の完成です。プレコがどうこう以前に博物館の刀禰さんの料理スキルが凄まじく高いことが分かりました。

以上3品、プレコはおいしく頂けるのでしょうか。実食してみましょう。

 

プレコはおいしく頂けたのか

さて、めちゃめちゃ固いプレコを捌いて料理をしたわけですがいよいよ実食です。プレコはおいしく食べられるのでしょうか?

まずはプレコのムニエルから。

どれどれ…


自然とこぼれる笑み

これ、めっちゃうまい。プレコの身は淡泊な白身魚の味で、なんと言っても身がプリプリ!

川魚なので泥臭さとかもあるのかな、と思いましたが最初に血抜きしてしめたのと、数日間の泥抜き、身をワインにつけたことなどで完全に臭みみたいなものはありませんでした。

中華炒めも絶品。これ本当にお金取れるんじゃないかと思います。

プレコのアラ
プレコ卵

唯一微妙というか、普通だったのはプレコのアラ汁。「うん。魚だね。」という感じでした。まぁ言われないとプレコとは分からないと思うので、最初の2品のクオリティが高すぎたのかもしれません。

そして、プレコの卵は魚卵の歯ごたえはあるのですが、特にうまいわけでもなく、なんだかぼんやりとした味でした。卵はあまりオススメできないかもしれません。

 

そんな沖縄市立郷土博物館で「罠展」やってます

さて、プレコを食べてみるという本日の企画、如何だったでしょうか。気になった方は沖縄の川に沢山いるので夏休みの自由研究に、新たな食材の探求にぜひ試してみてください。

罠展
罠が展示されてます

そんな沖縄市立郷土博物館では7月24日から9月6日まで『罠(ワナ)~人と生き物の知恵比べ~』展を開催しているそうです。大きいものや、変な形のもの。色違いだったり、とっても単純だったり…いろんなワナを集めた展示だそうで興味のある方はこちらも是非!

クリックすると拡大できます。
クリックすると拡大できます。

取材協力:
沖縄市郷土博物館
沖縄県沖縄市上地2-19-6 文化センター3F
休館日:月曜日・祝日
入館料:無料

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