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【連載】ハブでも分かる!?遺老説伝 Vol.84 尻間嶽の天神
1740年代に琉球王国の歴史書として編纂された『球陽』の外巻である『遺老説伝(いろうせつでん)』。首里政府が各地に命を出して集めたとされるその内容を、漫画でゆるく描き下してみるという試みです。
『ハブでも分かる!?遺老説伝』とは
『遺老説伝(いろうせつでん)』は1743年から1745年にかけて琉球王国の正史として編纂された『球陽(きゅうよう)』の外巻で、各地の御嶽や行事の由来、珍しい出来事などを首里政府が各地に命令を出して集めたものとされています。
当連載『ハブでも分かる!?遺老説伝』は、"ハブでも分かる" をコンセプトに、原文(漢文)をそのまま読み解くには難解すぎる『遺老説伝』を、沖縄出身の漫画家・吉元あきこが漫画で描き下してみる、という試みです。ただ、本当にハブでも分かるかどうかはハブのみぞ知るので悪しからず。
*当連載の内容はすべて史実というわけではなく、フィクションが大いに含まれていますのでご了承ください。
第84回『尻間嶽(すしまだけ)の天神』

むかし宮古島では、十月の間のよい日には、天ツ神(あまつがみ)が尻間獄に現(あらわれ)なさいまして、親類同志が、お互にむつまじくしないのを、お責(せめ)になりました。
神様は、お剣をふるわれて、いろいろのお祭りごとを怠ける者に、仲よくして、務(つと)めるべきことをおこたってはならぬとお訓(おさと)しになりました。
それから後は十年に一回、十月の間に吉日をえらんで、十七日の長い間、男の人二人が白衣を着(つ)けて身を清(きよ)め、神司(かみつかさ)の子孫一人、根所(にいどころ)の軒の下に朝晩ならんで立たせ、木刀をふるい
「親族は仲よくし、祖先の祭りごとを怠(おこた)らぬように」
と教える長いお祭りをいたします その時、ほかの人々も、下座の下に列席してお祭りをおこないます。
『琉球民話集 全巻 球陽外巻遺老説伝口語訳』 P92-93より
琉球史料研究会編(1963年)








