2026.08.27

【連載】ハブでも分かる!?遺老説伝 Vol.95 神罰をうけた女-3

1740年代に琉球王国の歴史書として編纂された『球陽』の外巻である『遺老説伝(いろうせつでん)』。首里政府が各地に命を出して集めたとされるその内容を、漫画でゆるく描き下してみるという試みです。

『ハブでも分かる!?遺老説伝』とは

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『遺老説伝(いろうせつでん)』は1743年から1745年にかけて琉球王国の正史として編纂された『球陽(きゅうよう)』の外巻で、各地の御嶽や行事の由来、珍しい出来事などを首里政府が各地に命令を出して集めたものとされています。

当連載『ハブでも分かる!?遺老説伝』は、"ハブでも分かる" をコンセプトに、原文(漢文)をそのまま読み解くには難解すぎる『遺老説伝』を、沖縄出身の漫画家・吉元あきこが漫画で描き下してみる、という試みです。ただ、本当にハブでも分かるかどうかはハブのみぞ知るので悪しからず。

*当連載の内容はすべて史実というわけではなく、フィクションが大いに含まれていますのでご了承ください。

第95回『神罰をうけた女-3』

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神罰をうけた女

前回からのつづき)

── 邪魔(じゃま)になる者も、いなくなったから、胸もせいせいするわい ──

と思い、鼻、たかだかさせて、勇んでわが家に帰りました。
なに気なく、自分の子供に声をかけようと子供の顔を見ると「アッ」と驚きの声をあげました。
継子、憎(にく)さに自分の子を殺し、朝、夕、いぢめに、いじめぬいた子供、兄の方を抱いているではありませんか?

人間は常に温い心と、思いやりの情を持っていれば、決してこんなことになりません。
その婦人は、あまりのできごとに気が狂いだし、夜となく、昼となく泣き、わめいてばかりいました。

しかし、心の悪い婦人の行為(おこない)を知っている世間の人々は
「神様から罰があたったのだ、いい気味だ。」
と物笑(ものわらい)したということです。

(おわり)

『琉球民話集 全巻 球陽外巻遺老説伝口語訳』 P58より
琉球史料研究会編(1963年)

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