あたらしいカマボコの夜明け

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沖縄のカマボコは内地のものと異なり、魚のすり身を油で揚げたものである。なかでもおにぎりをカマボコで包んだ通称「バクダン」は海人(うみんちゅ)が効率よく食事をできるようにと発明された物らしい。

カマボコの話

沖縄では沖縄そばやじゅーしー(沖縄の炊き込みご飯)など様々な料理にカマボコが使われている。このカマボコは内地の魚のすり身を蒸したものではなく、魚のすり身を揚げた沖縄独特のカマボコでさつま揚げなどに近い。

カマボコを考案したのは糸満漁民だといわれていて、事実奄美の島々では「糸満の漁師が島に渡ってきて、カマボコの製法を教えてくれた」というような話を聞くこともできるそうだ。

写真は「バクダン」と呼ばれるカマボコで、おにぎりをカマボコで包んだもの。


(これはmiooon氏のおでん記事より)

漁師は船の上で食事をするので、効率よく食事ができるように、おにぎりをカマボコで包んだ伝統食である。これは確かにアイディア的にもすごいし、理にかなったカマボコであると思う。

 

…しかし

時は21世紀。カマボコはここで思考停止せず、さらなるステージへと歩を進めるべきではないだろうか?
 

 

ようは炭水化物が包まれてればいいわけで

というわけで、新しいカマボコを考えてみる。ここでのポイントはカマボコに炭水化物を包むということである。これにより手軽に食事ができる「バクダン」の役割と同様の効果が発揮できるのではないだろうか。

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この企画を進めるにあたって、魚のすり身をどうするのか?という問題があったのだが近くのスーパー(サンエー)に普通に売られていた。しかも半額。

 

1.鉄火巻

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いくら海人でも毎日おにぎりは飽きるのではないだろうか。そう思い、まずはおにぎりを別のものに置き換えてみる。鉄火巻である。

この方法がうまくいけば、かっぱ巻、納豆巻とぐっと「バクダン」の幅を広げることができるのではないだろうか。

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鉄火巻をすり身で包んでいく
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意外にそれっぽいよ!

 

2.カロリーメイト

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毎日を漁で忙しく過ごすみなさん。おにぎりだけで栄養は大丈夫なのだろうか?そんな時はカロリーメイト。5大栄養素をバランスよく摂取できるすぐれものである。

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カロリーメイトスティック1本を
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魚肉で包んでいく

 

3.おはぎ

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カマボコ=しょっぱいもの、という先入観にとらわれていないだろうか?食事を手軽にとるのが目的であれば別に甘いものでも良いはずである。というわけでおはぎ。カマボコ=スイーツという図式を打ち出せるか。

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おはぎ+魚肉の邂逅の図
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見た目はバクダンだ!

 

4.ハンバーガー

ボクシングで言ったら、上の3つはジャブに過ぎない(ボクシングをよく知らないけど)。この企画の本題はここにあると言ってもいい。そう、おにぎり=和という図式が成り立つのであれば洋=ハンバーガーではないだろうか。

しかし、当然通常のハンバーガーは魚肉で包むには大きすぎる。

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しかし、私は知っている。
沖縄のローカルファーストフード「Jef」には

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(単品390円。左からチーズバーガー、フィッシュバーガー、ハンバーガー)

ミニバーガーというものが存在することにっ!

 

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ここではチーズバーガーをチョイス
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野球ボールくらいになった

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…なんか異様にでかくなってしまった。以上が新しいカマボコのライナップである。

 

揚げてみよう

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さて、準備が整ったので早速揚げてみることにする。というか普段揚げ物とかやったこと無いのだが大丈夫なのだろうか…?

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とりあえず油に投入してみる
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カロリーメイトカマボコ
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結構スムーズにことが進む
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見た目もカマボコそのもの!

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(完成!ハンバーガーだけが異様にでかい)

ここまで来て、揚げについてはなんにも考えていなかったのだが、意外にスムーズにカマボコを揚げることができた。今までくだらないことばかり料理ネタでしてきたのだが、それなりに家事のスキルが上がっていたのかもしれない。

 

カマボコに新しい風は吹いたのか

ついに完成したニューカマボコ。早速味見をしていこう。

 

1.鉄火巻

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半分に割ると結構きれいなものである。完全にマグロにも火が通っているので、ツナおにぎりのバクダンみたいな感じ。ワサビが若干効いていてこれはこれでおいしい気がする。

この路線はアリなのではないだろうか。次は一気にランクをあげてにぎり寿司に挑戦したい。

 

2.カロリーメイト

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あのモソモソしたカロリーメイトがカマボコにあうのか、というのが懸念点だったが湿気(油?)を吸ってそこそこ食べやすくなっていた。味はカマボコの味にカロリーメイトの味が勝ってしまって、カロリーメイト味。

今回カロリーメイトフルーツ味で作ってしまったので、次回はカロリーメイトポテト味でつくってみたらそこそこ食べられる気がする。

 

3.おはぎ

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意外と甘いものも合うのでは…とおもったが、これはなんだろう…?桜餅で塩漬けの桜の葉っぱと甘いあんこを合わせたようななんだか奇妙なカマボコが出来上がってしまった。これもカロリーメイト味同様、カマボコというよりあんこの味しかしない。

これは正直ナシかもしれない。

 

4.ハンバーガー

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いよいよトリを飾るにふさわしい、ハンバーガーカマボコの登場である。

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まずは断面を見て欲しい。見事にハンバーガーである。

さて、味はどうか…。

結論から言うと「ハンバーグはうまいけど、パンが邪魔」。この一言に尽きる。魚肉とハンバーガーの相性はとてもよく、チーズがさらに一味加えてかなりうまい。…が、パンのパサパサした食感が完全に邪魔をしている。

カマボコの中身には乾燥物はあわないようだ。次にパンを入れるときはフレンチトーストみたいに少しウェッティなものが合うのではないかと思った。

 

総括

まぁ、総合的に見て普通におにぎりをいれたカマボコが一番うまい。しかし、例えばカレーライスをカマボコで包むインドバクダン、肉まんをカマボコで包む中華バクダンなどまだまだバクダンカマボコには可能性が秘められているのではないか。

次回またすり身が半額の時に、新たな可能性に挑戦したい。

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