南国フルーツでつくるネクスト大福

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いちご大福は有史の発明としてはかなり上のランクにランクインされるのではないだろうか。しかし、そこで思考停止してはいけない。今回は沖縄の南国フルーツでいちご大福に続くネクスト大福を模索してみたい。

いちご大福を考えた奴はすごい

いちご大福ってあるじゃないですか。

モチ+あんこ+いちご

って組み合わせを考えた人は、何を考えて「いちご大福」に行き着いたのでしょうか。きっと、そこに行き着くまでには様々な試行錯誤があったに違いないと私は思うわけです。

 

そんな事を考えた午後の昼下がり、ふと私は思いつきました。

「沖縄のフルーツで大福つくったらうまいんじゃないのか」と。

 

まずは基本から

というわけで、まずは基準となる「いちご大福」を作ってみたいと思います。

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今回は上新粉を使ってみる
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水とレンジで2分くらい加熱
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ダマにならないようによく練って
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平たくしてアンコといちごを包む

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できあがり!

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すごく手際がよく見えたかもしれませんが、クックパッドで確認しつつやってます。しかし、適当に作ってもこの美しさ!味も市販のものと遜色ありません(…まぁいちご大福を最後に食べたのっていつか思い出せませんが)!

なんか幸先がいいぜ!

 

それではエントリー

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それではいちご大福に続く、南国フルーツたちを紹介していきましょう。

右から

「スナックパイン」(右)
「フルーツパパイヤ」(その右)
「カニステル」(真ん中)
「サポジラ」(下)
「ピタンガ」(左下)
「島バナナ」(左)
「パッションフルーツ」(左上)

です。とりあえずファーマーズマーケットで果物を買ってきたのですが、一部ボスニア・ヘルツェゴビナの首都みたいな名前の果物が紛れ込んでいます。

 

今回の趣旨はこれらで大福をつくり、「いちご大福超えのネクストいちご大福をめざす」というものです。これがヒットして商品化とかになったら、私たちはもう「お金が無い」という自虐ネタに走らなくてもワイン片手に記事を書くような素晴らしい日々を送ることができることでしょう。

 

1.「ピタンガ大福」

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まずはピタンガから。全然耳慣れない果物ですが、wikipediaによれば

ピタンガ(ポルトガル語 : Pitanga 学名:Eugenia uniflora)はフトモモ科の常緑低木。ブラジル先住民族の言葉で赤い実を意味し、別名としてスリナム・チェリー、ブラジリアン・チェリー、カイエン・チェリーなどがある。果物として食用に利用される。南米の熱帯地方原産。

とのこと。果皮が薄く保管が困難なため、日本に輸送されることはまずないのだとか。沖縄では育つんですねー。

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早速モチとあんこで包んで

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「ピタンガ大福」完成。

 

さて、味はというと…なんか松ヤニの味がする。一応果実は酸っぱくて爽やかなのだけど、いかんせん後味が松。なんかアセロラ的な風味を予想していただけにギャップが酷い。うむむ…。

ピタンガ大福:★☆☆☆☆
評価:なんかおいしい気もするけど、一秒後にピタンガが無いほうがうまいことに気づく

 

2.パッションフルーツ大福

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続いては南国フルーツとしてそこそこの知名度をもつ、パッションフルーツ。これは期待できそうです。

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中身をくりぬいて、包みます。

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「パッションフルーツ大福」完成。

 

…なんだか微グロな絵になってしまいました。なにがいけなかったのでしょうか。大福自体は柔らかいため、ある程度の硬さのあるものを包まないと二つに切ったときに凄惨な絵になってしまうことがわかりました。

味はうまい!パッションフルーツの酸味とあんこの甘さが程よくマッチしてこれはいけそうです。あとはビジュアル面が課題かと思われます。

パッションフルーツ大福:
評価:普通においしい。しかし、ビジュアルはスプラッター映画。

 

3.カニステル大福

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カニステルについては多くは語らずに、この記事をみていただきましょう。

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まるまる一個は包めないので、小さく切って包みます。

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「カニステル大福」完成。

 

チーズの入った大福みたいな感じになりました。味はというと…無味。カニステルが全然食べごろじゃなくてもっと柔らかくしないとダメみたいです。

カニステル大福:測定不能
評価:そんなことよりカニステルを美味しく食べるタイミングはいつなのか。

 

4.スナックパイン

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お次はスナックパイン。まぁ小ぶりのパインアップルなのですが

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スナックパインは手でちぎって食べることができます。これで280円は安い。

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二つほどちぎって包みます。

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「スナックパイン大福」完成。写真が暗いのは補正を忘れたから。

 

なんだかコレも残念なビジュアルになってしまいましたが、コレも普通に美味しい。酸味の強い果物と大福はよく合う模様です。

スナックパイン大福:
評価:うまい。しかし、なぜうまいものに限ってビジュアルは残念なのか。

 

5.サポジラ大福

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ついにやってきました。ピタンガに続く、謎の果実。サポジラはwikipeiaによれば

サポジラ(学名:Manilkara zapota 英:Sapodilla)は新世界の熱帯域に分布する常緑高木。メキシコ原産であり、スペインによる植民地化に伴いフィリピンに移入され広まった。和名はチューインガムノキ。メキシコガキともいう。
樹高は30-40mまで達し、 耐風性のある樹皮にはチクル(英:chicle)と呼ばれる白く粘り気のあるラテックスが多く含まれ、それはチューインガムの原料となる。葉は7~15cm程の卵形で光沢があり、枝に螺旋状に付く。花は先端部分が6つに分かれた釣鐘型の合弁花であり、花弁の色は白く、あまり目立たない。果実は直径4~8cm程になり、果皮の質感はジャガイモに似る。内部には2~10個程の種子があり、果肉は茶色、あるいは浅黄色で石細胞を含む。味は非常に甘く美味であり、キャラメルや綿菓子に近い風味がある。種子は黒く、柿の種に近い形状をしており、飲み込むと喉に痞える事がある。
花は季節を選ばず咲き、球形や楕円形の果実は年に2回収穫可能であるが、未熟果にはラテックスとタンニンが多く含まれる為、完熟するまでは収穫できない。

とのこと。全然ピンと来ないですね。

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なんかカラカラに乾いたジャガイモみたいな木の実です。

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中身はこんな感じ。大福にするまえに、ちょっと味見を…

と思ったのですが、舌がしびれて食べられませんでした。絶対これまだ熟してない。

サポエラ大福:製作前に断念
評価:せめて売るときに食べごろがいつなのか書いておいてください…。

 

6.フルーツパパイヤ大福

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というわけで、南国フルーツの王道を。しかしフルーツパパイヤは沖縄ではあまり食べられていない印象を受けます。どちらかというと青いままのパパイヤを野菜として食べていることのほうが多いような。

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二かけくらいを包みます。

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「フルーツパパイヤ大福」完成。

 

これはまぁ普通に食べられるのですが、パパイヤの甘さとあんこの甘さが混じり合って、なんだかよく分からない味に。一味足りない、なんだか惜しい感じに。

フルーツパパイヤ大福:
評価:まずくはない。しかしさっきのサポエラで味覚が麻痺している可能性も否めない。

 

7.島バナナ大福

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最後は島バナナ。若干青いですが、これは既に味見済み。

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まずは包みます。

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「島バナナ大福」完成。

 

これは普通に美味しい。バナナとあんこはよくあいます。欲を言えばもう少し酸味的なものがほしいところか。

島バナナ大福:
評価:安定した美味しさ。職業で行ったら公務員だ。

 

総評

というわけで、以上7種類の南国フルーツで大福をつくってみたわけですが、まとめると

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こんな感じになると思います。パッションフルーツとスナックパインはとても良い線いってたのですが、やはりいちご大福のあのビジュアルには勝てません。ピタンガは見た目、結構綺麗だったのですが、いかんせん松ヤニです。

あと、カニステルとサポエラはとりあえず食べごろがいつなのか調べるところからやりなおしたいと思います。

まあ、そろそろ沖縄では梅雨も明けて、これからが南国フルーツの季節です。次回はまた別のフルーツを使っていちご大福に挑戦したいと思います。

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