うるま市4離島を自転車で巡ることができるのか?

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スポーツの秋だし!芸術の秋だし!ということで、うるま市4離島で行なわれている「イチハナリアートプロジェクト」を自転車でまわることに挑戦してみました。

ドライブコースとして人気のうるま市4離島

沖縄本島の東海岸、うるま市に属する離島である、平安座島・宮城島・伊計島・浜比嘉島。
離島とはいっても本島からはすべて橋でつながっており、車で行くことができます。なかでも勝連半島から平安座島につながる橋は"海中道路"と呼ばれ、ガイドブックなどにも必ず載っているほどの人気のドライブコースとなっています。

...そう、ドライブコースとしては

実は去年の夏、これらの3離島を自転車でまわったことがあるのです。来沖した父と一緒に。

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父です

陽に当たることが大好きな父。車移動よりも自転車移動が良いとのこと。
私は自分が体力のないことを自負しているのでお断りしたかったのですが、沖縄まで来てくれた父の希望を邪険にはできなかったのです。

この時は海中道路から伊計島までの3島を往復したのですが、日差しも強い真夏で、伊計島についた時点でヘロヘロに。もう景色を楽しむ余裕すらありませんでした。

容赦なく私をおいて行き、ずいぶん先に着いていた父は余裕の笑顔。

「行きのルートは島の外側を回ってきたから遠かったんだよ。帰りは直線で帰ったら近いはず」

体だけでなく、頭も筋肉質なところがあるのかもしれません。島の中央部分は、たいてい山ですよ。


自然に同化するたくましい父の背中

案の定道に迷い、というよりも道がなくなり、行きよりも数倍の大変な思いをしたのでした。
飲み水もなくなり、私はついに限界を迎えようとしていましたが、父が自転車を2台持って先を歩いてくれました。
 

イチハナリアートプロジェクトに便乗する

そんな苦い思い出もありますが、今回、再び挑戦してみることに!
しかも今回は更に1島を追加して、全4離島を巡る計画を立てました。

今回は毎年秋に開催されている「イチハナリアートプロジェクト」の会期中。

伊計島(通称:イチハナリ)のほか、宮城島、平安座島、浜比嘉島の4島を展示会場にしたアートイベントです。
4島にまたがっているので、徒歩ではとてもまわれないし!ということで、再挑戦することにしたのです。
念のため言っておくと、車でも回れますし、各島を巡るシャトルバスも出ています。

自転車は海中道路の中ほどにある「海の駅 あやはし館」でレンタルします。
こちらでイチハナリアートプロジェクトのチケットも購入できますよ。

受付のお姉さんに「4時間くらいで回れますか?」と聞いてみると、苦笑い。「作品を見る時間がなくなっちゃいますよ」とのこと。思っていたより時間がかかりそうです。


こちらは受付のお姉さんではなく、アート作品のおばあさんです

伊計島まで先に行ってから時間配分を考えて、作品を回りながら戻ってくるコースがおすすめとのことなので、その通りにすることに。
 

サイクリング、スタート!

さっそうと自転車にまたがって、いざ出発!

まずは海中道路から、伊計島を目指します。

まだ走り出して数メートルですが、む、向かい風がきつい!!進めない!!ということで、ほとんど歩いて橋を渡ります。

まずひとつ目の島は、平安座島。平坦で幅の広い道が続くので、スイスイ進みます。
あっという間に宮城島です。

島の入り口近くで、おしゃれなかき氷を食べてクールダウン。
宮城島は険しい道のりなので、その前の小休止です。

再出発すると、突然急な上り坂が多くエリアに。すぐに足がパンパンになってペダルを漕ぐ足が止まり、歩きます。

険しい道のりを乗り越えて、ゼーハー息を切らしながらも伊計島に到着です!
 

伊計島から戻りながら、作品鑑賞

予想以上に時間がかかって、すでにお昼の12:30。
ようやく、イチハナリアートプロジェクトのマップを片手に、作品を見て回れます!

作品は、伊計島の集落に点在しています。小回りのきく自転車で巡るのが、ちょうどいいかもしれません!

さっそくありました!ガジュマルの樹の下に、作品のベンチ!
地元の方が、タバコを吸いがてら休憩所として使っておられました。アート作品が、生活に溶け込んでいるんですね。

 
 

他にも廃墟を利用したような作品があったり、公民館で映像が見れたり。
そんな中、せっかくなので共同スーパーに立ち寄って、「伊計島の黄金芋」を買いました。

後半戦は同行人(黄色いジャンパーの人)が芋をずっと担いでくれていたので、とても大変そうでした。

 
 

スーパーの奥では70年代〜80年代の写真が飾られていて、これもアートプロジェクトのひとつなのかな?と迷います。庭に寄せられた松ぼっくりも、アートなのかな?偶然なのかな?

いつもなら見過ごしてしまうような風景が目に止まったり、違う角度で見えてくるのも、アートプロジェクトの面白さかもしれません。
 

宮城島は、上り坂の方が多い気がする

宮城島での展示会場へ向かう道は、坂が多く…

 
 

私と同行人、二人してGPSつきの地図しか読めないということもあり、体力と精神力を消耗します。

私:「行き止まりじゃん!」
同行人:「GPSが間違ってたんだよ!」
私:「GPSのせいにしないでよ!地形で地図見なよ!」

といった喧嘩も茶飯事に。

 
 

引き続き、アート作品を巡りながらも…

 
 

多分イチハナリアートプロジェクトの作品ではないけど、なんだかアートに見えてくる風景を楽しみます。
しかし、急な坂の多いこと。

上り坂の方が多いのではないでしょうか。
何度も心が折れそうになりながらも、平安座島にたどり着きます。
 

あの橋は、渡れない。

平安座島の会場も巡り、平坦な道を海中道路に向かって戻ります。

写真からお分かりいただけるでしょうか、すでに日が落ちてきていること。
実はあと一島、浜比嘉島が残っているのです。あの橋の向こうに。


橋の、真ん中が盛り上がっている!

すみません、もう体力がありません。
あと、18時からバイトなので、時間もありません。


…無念!

スタンプラリーもあと4個で完成だというのに...(ほとんど浜比嘉島にあるらしい)

あきらめます!
くう〜、4島制覇ならず!悔しい!!
 

また来るね、浜比嘉島

今回は残念ながら浜比嘉島に行かれませんでしたが、イチハナリアートプロジェクトは多分来年もあるはず。
(父もまた来沖して、うるま市4島巡りに挑戦したいと言ってくるかもしれません。)

ぜひ来年は皆さんも、スポーツの秋と芸術の秋を同時に体感するために、イチハナリアートプロジェクトを自転車でまわってみてはいかがでしょうか?
普段運動不足の方でも、今から1年間みっちり体力づくりをしておけば私の父のように余裕の笑顔でサイクリングを楽しめるかもしれませんよ。

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