2018.07.06

この夏おすすめしたい都会のオアシス『福州園』

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那覇の中心部からすぐ近くの場所にあるのに、あまり知られていない気がする福州園(ふくしゅうえん)。久しぶりに訪れたら都会のオアシス感がすごかったのでご紹介したい。

那覇の中心地からわずか5分でたどり着く都会のオアシス

県庁や那覇市役所などが集まる那覇市の中心部から徒歩約5分ほどのところに、まさに”都会のオアシス”とでも呼ぶべき緑いっぱいの庭園が広がっているのをご存知でしょうか。
私は沖縄にかれこれ13年ほど住まわせてもらっていますが、過去に訪れたことがあるのはわりと近所に住んでいた頃の一度だけ。まわりのウチナーンチュに聞いてみても「ああ、なんかあるよね〜」と言う程度で、意外と訪れたことがない、もしくは興味のない人も多いようです。

先日久々に訪れたのですが、意外と楽しめるし穴場スポット感もあるので、今回改めて『福州園(ふくしゅうえん)』をご紹介したいと思います。

福州園がある場所は那覇市久米。国道58号線の久茂地交差点から西側へしばらく進むと、左手側に長い白壁が。時間にしてたったの5分ほどという近さ。その内側が『福州園』となっています。
福州園は、那覇市制70周年記念並びに那覇市と中国福州市の友好都市締結10周年記念事業として、平成4年9月に開園された中国式庭園です。

ちなみに道向いにある松山公園は『久米村発祥の地』の石碑があり、かつて中国の福建から琉球に移住してきた人々が村をつくった場所となっています。その移住者たちは「久米三十六姓」と呼ばれ、琉球の経済発展に大きな影響を及ぼしたと言われています。

さて、このカンフー映画に出てきそうな立派な門が福州園の入り口です。
以前は入場料無料でしたが、、平成28年4月年から有料化し、大人200円/子ども100円の入場料が必要となりました。

 

入り口の両側には石獅子がいるのですが、中国風なのか(?)どことなく沖縄のシーサーとは雰囲気が異なる気がしました。それでは受付で200円を払い、中に入ってみましょう。
 

どこでもドアで中国にワープしたかのような雰囲気

園内に入ってすぐのところに、福州園の建設についての説明板がありました。

福州市産の建築資材を用い、工事の基本設計や木造・石造物の加工や技術指導も福州市が行ったそうです。

ふと風に乗って漂ってきたなんともいえない良い香りにキョロキョロしてみると、手のひらを広げたほどの大きさがある白い花が咲いていました。これはモクレン科の泰山木(タイザンボク)という植物で、北米原産の常緑高木。
沖縄でたまに『泰山石敢當』と書かれた石敢當を見かけることがありますが、この『泰山』というのは中国南部の泰山府君(東嶽大帝)信仰の霊山のことだといわれているそう。泰山木という名前にどういう由来があるのか詳しくは分かりませんが、なんとなく気になりました。

赤い提灯がぶら下げられた美しい回廊を進んでいきます。
それにしてもどこを見渡してもめちゃくちゃフォトジェニック。この写真だけ見たらもう中国としか思えません。

しばらく進むと大きな池が見えてきました。福州園建設時に作られた人工池だと思いますが、中心地のすぐ近くにここまで大きな池があるというのもちょっとした驚きです。

鯉の餌の自動販売機も完備。

東屋から池を見下ろすと、鯉や亀がワチャワチャいました。

こちらは東屋に飾られていた壁画。
けっこう大きなもので色あせてはいますが、おそらく福州市にある風景を描いたものではないかと思われます。右奥には高層ビル群のようなものが描かれているので、那覇市の福州園と同じく、この風景もわりと近いところに都心部があるのかもしれません。

池のほとりに生えていた木には、美味しそうな桃や梨もたわわに実っていました。ここは桃源郷かな。
 

中国文化を感じられるオブジェ

意外と広い園内には中国式の立派な建築物やさまざまな植物に加え、ところどころに石像などのオブジェ配されており、園内東側には、広場を取り囲むように4つの石像が飾られていました。

これは鳳凰?

そして龍。ここまで来て「ははーん、これはアレだな」とピーンと来ました。
中国の神話に出てくる、天の四方の方角を司る霊獣・四神(四獣)です。東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武。それぞれが春・夏・秋・冬の四季を司っており、龍・鳳凰・虎・亀の姿をしていると言われています。

ほら来た、玄武。

さいごは白虎...ってあれ!?
何故かここは鳥類の石像というミステリー(しかも残念なことにクチバシが割れてる)。
うーむ、四神ではなかったのかな...?とちょっとモヤりました。

さらに進むと、池にかかった橋の両側の欄干には十二支の石像が。
十二支の概念は中国や日本の他に、韓国やベトナム、タイやモンゴルにもあるそうですが、干支の動物はそれぞれの国で微妙に異なると言われています。

中国では、「猪」は「豚」に。

「羊」は「山羊」に置き換えられていました。メエ。

ラピュタ感のある石垣。ここまで気分は完全に中国でしたが、石垣の向こう側には普通に生活感のある民家が見えるのでなんだか不思議です。

ちなみに園内を歩く際は、是非足元にも注目。
ところどころに、かわいい絵柄入りのタイルやとてもデザインが凝っているものも。

こういうちょっとした部分にもめちゃくちゃ素敵な装飾があったりするのでお見逃しなく。
 

いよいよクライマックス、滝が流れる楼閣へ

園内の順路に従って進むと最後のほうに待ち構えているのが、三階建て建物ぐらいの高さがある楼閣。
なんと、滝が流れています。

fukushu26.jpg

展望台までの狭い道のりもなかなか急勾配で楽しいのですが、おすすめしたいのは石垣の内側。

頭上に気をつけつつ狭い隙間から石垣の中へ入っていくと、

なんとそこはドラクエのダンジョンのようになっています。敵は出てきませんのでご安心を。

そしてこの景色。そう、なんと滝の裏側に出られるのです。
油断するとずぶ濡れになりそうなぐらい水しぶきがかかりますが、夏なんかはすごく気持ちいいのでおすすめです。
 

福州園いいとこ、一度といわず何度もおいで

というわけで本日は都会のオアシス、福州園のご紹介でした。
歴史好きな方はめちゃくちゃ楽しめると思いますし、池や滝、植物などの自然も豊かなので老若男女楽しめると思います。小さなお子様が一緒であれば、鯉にえさをやったりするのも楽しいのでは。

園内二箇所に設置されたサイネージで福州園について学ぶこともできます。

そして今回訪れたのは日中でしたが、夜になると園内がライトアップされたり音楽や舞踊の上演があったりと、また全く違った雰囲気を楽しむことができるそうです。
地元ウチナーンチュにも観光客にもおすすめの、都会のオアシス福州園。
たっぷり一時間は過ごせるので、この夏のおでかけ先にいかがでしょうか。

色彩豊かな異国空間 福州園|那覇ナビ - 那覇市観光協会

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