2019.03.08

さようなら小禄ボウリング

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那覇の小禄ボウリングが2019年2月28日に閉館した。最後の日の最後の瞬間を見てきた。

閉館の日の夜に小禄ボウリングへ

那覇の鏡原町の小禄ボウリングが2019年2月28日で閉館しました。
小禄ボウリングがオープンしたのが沖縄が日本に復帰する直前の1972年5月で、沖縄市のコザボウリングセンター、北谷町の北谷ボウルに次ぐ、沖縄県内で3番目に古いボウリング場でした。本島南部の人は一度や二度は訪れて遊んだことがあるのではないでしょうか。
わたしも何度か遊びに行ったことがありますが、いつも多くの人で賑わっていて沖縄のボウリング人気に驚いた覚えがあります。

そんなボウリング場がなぜ閉館することになったのか、そして最後の日のその瞬間は?
本日はそのレポートです。

通常小禄ボウリングは午前1時に閉まるので、最後にひと投げしようと午後11時にやってきました。
やはり最終日だからか、遅くにも関わらず車がたくさん停まっています。

しかし、なんと最終日は22時30分に閉店。
つまりせっかく来たのに時すでに遅し。
閉店のセレモニーもないということは、これでレポートはおしまい...?

しかし、人の声はすごくするので念の為入り口まで行ってみると。
閉店時間から30分以上すぎているにも関わらず、まだまだ館内は大盛況中なのです。

 

投げ終われない常連さんたち

館内に入ってみると、いつも以上の賑わい。そしてそこら中でオードブルを食べ、お酒を飲み宴会が繰り広げられています。

もちろん、ボウリングに興じる人たちもいっぱい。
半分以上のレーンでまだゲームの最中です。

店長さんにお話を伺ったのですが、22時30分に閉めるつもりだったけれど、最後に多くの常連さんが来てくれてお互いに名残惜しいから、「ゲームが終わるまでは待ちます」とおっしゃっていました。

 

小禄ボウリングとはどんなボウリング場だったのか

さて、先ほども書きましたが、小禄ボウリング場は1972年に開業した県内で3番目に古いボウリング場でした。

朝は1ゲーム100円とか、クーポンがあったりといろんなサービスがありましたが、サイトを確認しようと思ったら閉館から1週間をすぎた現在、すでにwebサイトは閉じられていました。


最後の日に使おうと思っていたクーポン

主催されていたトーナメントの結果
トーナメントのトロフィー

主催するリーグ戦があったり、閉館前でも1日に200〜300人の人たちが利用されていたそうです。

本気の人用のボウリング球加工室
かっこいい
景品がスカスカになったゲーム機
ロッカーも契約できたようです

先述の店長さんによると、小禄ボウリングは経営不振で閉館をするわけではありません。
建物が開業当時に建てられたもなので、老朽化に伴い耐震性に指摘が入ったそうです。本当は補修のみで対処したかったそうですが、1階が駐車場、ボウリング場は2階にあることから、耐震補修をするには建物の建て直しと同じぐらいの金額がかかってしまうことがわかり断念。
断腸の思いで閉館という道を選んだそうです。

 

ボウリング場の裏側を見せてもらった

店長さんにお願いして裏側を見せていただきました。
ボウリングのピンは倒れた後どんな風になっているのかご存知でしょうか。

これがボウリングの球が吸い込まれた裏側です。

ずらりと並ぶ機械。赤い輪になっているのが機械1台分。1レーンごとに1台この機械が設置されています。
爆音でカコーン!ガラガラガラ!というあのピンを倒したときの音が、通常の20倍ぐらいで鳴り響きます。

でもこの音をずっと聞いているとだんだん慣れてきて、人によっては心地よくなって眠ってしまうんだとか。

倒れたピンはベルトコンベアに乗って再度並べられて、セットされてレーンに並べられます。
言葉ではわかりにくので動画でどうぞ。

機械の後ろにスタンバイするメンテナンス道具たち。
ドライバー類は撤去されて奥義の枠みたいなのが鎮座していますね。

 

備品はどうなるのか

閉館に伴い、気になるのが備品類。


ボウリングの球とか


ピンとか

これらは業者の人が来て一斉に片付けられるそうです。
欲しいという人はいないのですか?と聞くとボウリングの球は他のボウリング場で使うと私物と説明しにくいから渡しにくい、でも椅子が欲しいという予約はあった、あとピンは欲しい人に配っているということでした。

使い道はわかりませんが、せっかくなので私も1ピン頂きました。

 

元従業員さんたちが同窓会をしていた

この時点で23時すぎ。そろそろ落ち着いてきたのでゲームをやっている人たちに話を聞かせてもらおうと話しかけたら、元小禄ボウリングの従業員さんたちの集いでした。

もう辞めてから20年近くたつそうですが、閉館なので久しぶりにみんなで集まってボウリングをすることになったそうです。

ボウリング自体すごく久しぶりという人もいれば、ここのバイトがきっかけでボウリングをするようになってマイボウルを持参する方まで。

元・現役あわせて従業員さんたちの記念撮影をさせてもらいました。

「小禄ボウリングがなくなるのはさみしいけれど、この縁はなくならないからね!」とおっしゃっていたのが印象的でした。

最後に残ったのはゆかりの深い人ばかり。
常連だったお客さんも含めた記念撮影がいつまでも続いていました。

ありがとう。さようなら小禄ボウリング。

小禄ボウリングは2019年2月28日をもって閉館しました。
建物は4月には取り壊されるそうです。

勢いでもらってしまったボウリングのピンはとりあえずDEEokinawaの事務所に飾っています。

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