A1ソースの跡目争いを見届ける

2024年に販売休止になった沖縄のステーキの定番、A1ソース。その後継者たちの味比べをしてみたい。

前にも触れたのですが沖縄ではステーキが身近な存在で、大衆食堂やちょっとしたパーラーなどでも割とカジュアルにステーキを食べることができます。

沖縄で出てくるステーキには赤身が多いとか色々特徴がありますが、ステーキにかけるソースにも特長があります。よく見るのがこのA1ソース。イギリス Brand社の製品でイギリスからアメリカを経由し、戦後沖縄に定着したステーキソースです。

この酸味のあるソースをかけてすりおろした ニンニクと食べるのが割と一般的な沖縄におけるステーキの食べ方なのではないかと思います。

そんな沖縄県民に衝撃が走ったのが2024年の10月頃。イギリスから輸入しているA1ソースの粘度が低下するという原因不明の出来事が起こり、休売となってしまいました。いわゆる「A1ソースシャバシャバ事件」です(問題の目処がたったので6月くらいから 再び販売するそうです)。

結果どうなったのかといえば、手に入らなくなったA1ソースの代わりとなるべく、色々な会社が新たなステーキソースを販売することとなりました。A1ソースの後継者達です。

今回は、それらのソースの味を比べてみよう、という企画でございます。ちなみに過去にステーキソースを食べ比べた記事があるのでそちらもよろしければどうぞ(沖縄のステーキソース味比べ)。

 

ステーキソースを比べてみよう

W1ソース

まずはA1ソースの輸入元である湧川商会が発売した「W1ソース」。ちなみに湧川商会は沖縄の定番マヨネーズ「EGGO」が無くなった時も「ホリデーサラダドレッシング」と を発売しています(あのマーガリンがドレッシングに!ホリデーサラダドレッシング)。ステーキソースにも「ホリデー」の名が冠されていますね。

原材料は醸造酢、トマトペースト、デーツピューレなど。A1ソースの原材料にもトマト・デーツ・たまねぎなどが書かれておりかなりA1ソースに寄せた材料が使われているのではないかと思われます。

ソースをつけた肉を食べてみると、鼻に抜ける酸味がすごい…!もうA1ソースの味を正確に思い出せないのですが、これはほぼA1ソースの味を再現しているのではないでしょうか。

 

S1ソース

続いては「S1ソース」。沖縄のステーキハウスチェーン、ステーキ88が開発したソースです。もともとステーキ88では2021年からS1ソースを出していましたが(どっちかと言えばNo1ソースに近かった)、A1ソースの休売に際してソースをリニューアル。A1ソースを再現した味にしたそうです。

購入は直接店舗で行うか、ネットで購入する感じになります。

原材料はこんな感じ。ウスターソースが入っています。

粘度は「W1ソース」よりもとろっとしています。味はキュッとした酸味がありますが、後味に結構コクが残る感じ。沖縄のステーキソースはA1ソース以外にステーキハウスジャッキーが開発したという「No1ソース」が有名ですが、No1ソースを酸っぱくした感じが近いかもしれません。

 

チムグクル MeatSauceオールマイティ

なんだかどこまでが名前かよく分かんないソースですが、「チムグクル」はリウボウストアのプライベートブランドです。

というわけでスーパーの中でもリウボウ系列のお店でしか購入できません(たぶん)。

こちらも原材料にはウスターソース。

とろみ、酸っぱさ、後味ともにS1ソースによく似ています。S1ソースとの味の違いを文字にするべく何度も舐めてみたり、原材料を見比べてみたりしたのですがよくよく見たら製造所はどちらも佐賀県にある「宮島醤油株式会社 妙見工場」になっています。

これ、ひょっとしたらS1ソースのOEM的なやつなんじゃないでしょうか(違ってたらすみません)。

 

oh! ステーキソース

続いてはオキハムが発売する「oh! ステーキソース」。ショップの説明には「アメリカ統治時代に発展・定着した沖縄のステーキ文化。当時から愛されてきたソースの味を再現しました。」とあります。

こちらもデーツが入っていますね。デーツって気にしてなかったけどなんなんでしょうか。あとレモン果汁が入っているのもoh! ステーキソースの特長かもしれません。

味は酸っぱい+コクなのですが、ガッツリお酢の酸っぱさではなく、少しやわらかい酸っぱさかもしれません。後味のコク的なものは他のソースとまた違っていますが、どちらがうまいという感じではなく割と好みなのかなと思いました。


この辺とかももっとデザインしたほうがよかったのでは

味には関係無いですけど、パッケージがワードアートみたいなのでもうちょっとこだわってもよかったのでは…まぁ、その辺の感じもオキハムの魅力なのではないかと思うのですが。

 

B1プレミアムソース

こちらはA1ソースの休売に際して、沖縄ステーキ協会がクラウドファンディングを使って開発・発売したステーキソース。

原材料には生姜やナツメグが書かれています。

こちらもA1ソースライクなソースに仕上がっているのですが、後に残るコク的なものがちょっと違っています。このあたりはoh!ステーキソースでも書きましたが、このあたりの味が各ソースの個性になってくるのかなと思います。

 

どれもA1ソースの後継者

というわけで、5種類のソースを食べ比べてみましたがどれもかつてのA1ソースを踏襲した酸味が来て、コクがくるというあの味を割と忠実に再現できていると感じました。とはいえ、個性はあるので自分に合ったやつを探してみるのも良いかもしれません。

まぁ、A1ソースの跡目争いみたいな書き方をしましたが、先述の通りA1ソースも原材料を変更して6月くらいに再販予定だそうなのでオリジナルが再び登場した後のこれらのソースの立ち回りが気になるところです。

そして、ここまで書いておいてなんなんですが、僕はどちらかといえばNo.1ソース派です。皆さんもぜひ推しステーキソースがあれば教えて下さい(にんにく混ぜたらいいとか美味しい食べ方も)。

本日は以上です。

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