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【復帰40周年特集】古写真で見る過去と現在の沖縄の姿
沖縄返還
1972年5月15日沖縄はアメリカ合衆国から日本に施行権が変更されました。
つまり「沖縄復帰」ですね。
それから40年。
今年はその大きな節目となる年ですが、琉球からアメリカ世になりそして日本と移り変わった沖縄。
その月日の中で街はいったいどのように変わったのでしょうか。
今日は古写真を使って、街の移り変わりを見ていきたいと思います。
沖縄タイムマシーン
つい最近iPad専用の『沖縄タイムマシーン』というアプリが発売されました。
iPad片手に街を歩きながら実際にその土地で撮影された過去の写真を見ることができるという、GPS機能と古写真を連動する面白いアプリです。
最近は昔の地図を持って散策する「古地図散歩」が人気ですが、このアプリを使えば実際の絵として過去を垣間見ることができるはずです。
ということでiPadを持って波之上宮のまわりを散策してきました。
波之上宮
1940年代の波之上宮と海兵隊
戦時中か戦後すぐぐらいでしょうか
現在(2012年)の波之上宮前
石柱はそのままですが、崩れた箇所が修復されていることがわかります
1948年の波之上宮の鳥居から見た那覇市街
戦争の跡を残す鳥居
現在(2012年)の波之上宮の鳥居から見た那覇市街
64年たつと木がわさわさ茂り、景色は近くのビルに遮られます
1957年の波之上宮
現在(2012年)の波之上宮
波の上ビーチ周辺
続いては海の方から見てみましょう。
戦前の波之上海水浴場
現在の波の上ビーチ
現在は立ち入り禁止になっている岩の下が、戦前は遊泳エリアだったようです。
1960年の波之上宮と自動車教習所
現在(2012年)の波之上宮と自動車教習所
どちらも建物が大きくなっています
1956年の旭が丘
安謝付近まで見渡せて気持ちが良さそう
現在(2012年)の旭が丘
樹木のせいか、道路のせいか、見える景色が圧倒的に狭くなっています
辻町付近
1954年の波之上宮通り
現在(2012年)の波之上宮通り
面影がまったくない。先ほどの写真はいったいどこだろう?
写真が撮られた場所を見てみると池原酒店の前だとわかります
池原酒店の方に話を聞いてみました。
「50年近くここに住んでいるよ。写真は懐かしいけど、ホテル東陽館ってどこだったかなー」
ああ、人は忘れるから人なんだ。
1954年頃の若狭大通り
現在(2012年)の若狭大通り
戦後の料亭松乃下
料亭松乃下は1952年に県内初の本格料亭として開店し、2007年に閉店しました
現在(2012年の)料亭松乃下跡地
老人ホームになっています
戦前の立派なお墓
現在のその土地
お墓の跡形もなくホテル街になっています
古写真散歩
古写真をもとに波之上宮周辺をまわってみましたが、いかがでしたでしょうか?
残念ながら沖縄らしさはだんだんと薄れていっているような気がします。
でもだからこそ目の前の風景に、昔の風景が重なり合う体験は貴重だし、時間旅行のようでとても新鮮でした。
波之上宮周辺以外にも古写真が見られるスポットはいくつもあるので、iPadを持っている方はこんな散歩も楽しいですよ。
【沖縄タイムマシーン】