図書館ができたコリンザはどうなったのか

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「明るい廃墟」コリンザに5月3日に沖縄市立図書館が移転開館した。いったいコリンザはどうなっているのだろうか。再訪してみた。

コリンザ。1997年11月に鳴り物入りでオープンした商業施設は、キーテナントの撤退などでほとんど何もない状態になってしまいその様は「明るい廃墟」「沖縄市負の遺産」「呪われた商業施設」などと言われてきました。

そのあたりは前回レポートを見て頂きたいのですが、そんな明るい話題が全くなかったコリンザに沖縄市の図書館が移転することになり、去る2017年5月3日についに新生沖縄市立図書館がオープンいたしました。その大きさはワンフロアの図書館としては九州最大規模だそうでようやくコリンザに一筋の光がさし込んだ気がします。

それでは図書館が入ったコリンザ、いったいどうなっているのでしょうか?再訪してきました。

 

図書館が広い

さて、まずは生まれ変わったコリンザの外観をご覧下さい。

時代を感じるちょっと色褪せた外観のコリンザがシックなカラーにリニューアルしています。

表には沖縄市立図書館の移転開館を祝う横断幕が。期待に胸が膨らみます。

正面の入り口から入ったエントランス。開放的な空間に奥の方にはイスとテーブルが設置されていてちょっと本を読むのにも便利そうです。なによりもエントランスに割と人が居ます。多分前回行ったときに見た人の人数以上はすでにエントランスにいたような気がします。

さて、こちらが図書館の入り口です。喜びいさんで中をご紹介したい所なんですが、中は撮影禁止なのでとりあえず外からの様子のみをお届けします。

以前のコリンザ1Fはコールセンターが入居していて、中央部分はまだ祭事会場の跡が残っていましたが、それらを全て取っ払って1Fワンフロアが全て図書館になっています。

図書館内はかなり広くなっていて、レファレンス専用のカウンターだったり、ヤングアダルトの専門コーナだったりとただ広いだけでなく、広いさをうまく使った配架が行われているように思えました。

特にこどもの本のコーナーはかなり広くて、多目的ホールや読み聞かせ用の部屋があり子供には嬉しい作りになっています。

他にも館内には本を運ぶためのカートだったり、館の外に図書館の開館時間外でも予約した本を受け取れる専用ロッカーが設置されていたりと至れり尽くせりです。やるじゃん!沖縄市!

トイレのピクトには沖縄市のマスコットキャラクター、エイ坊たちが配されるという遊び心も。

 

2階から図書館を見下ろす

2階に上がってみます。

かつて2階の吹き抜けからは死に絶えた祭事会場を見ることができましたが…

1階の図書エリアの一部を見ることができます。吹き抜け部分をそのまま使ってるので1Fの図書館はかなり開放的な雰囲気でした。

かつてあんなに薄暗い、何もなかったコリンザにこんな素敵な図書館ができるなんて、誰が想像したでしょうか。もう明るい廃墟なんて言わせない!

……。

と、思ったんですが2階は色は綺麗に塗り替えられているもののだだっ広いスペースが広がっています。かつて1Fに入居していたコールセンターが2Fに移転しているようなのですが、2Fの入居は現在コールセンターのみ。廃墟から廃病院くらいには昇格した気がしますが、すこし寂しい感じもします。

せっかくなので併設してカフェなんかができると素敵だなーと個人的には思いました。

エレベーターホール付近はまだコリンザの面影が残っています。

 

ひょっとしたらの3階

3階に行ってみましょう。

3階はハローワーク、市民劇場であるあしびなーなどがありますが、ここはほとんど変わっていない気がします。

しかし、テナント部分のいくつかで工事が行われている様子でひょっとしたら3階には新たに入居企業が増えるのかもしれません。だとしたら再びコリンガが盛り上がる日が訪れるのもそう遠くないのかもしれませんね。

 

4階・5階・屋上

4階・5階・屋上は駐車場しかありませんが、行ってみましょう。

4階駐車場はただ今工事の最中。立ち入り禁止・駐車禁止になっています。

5階駐車場は特に前と変わりなし。

屋上は外観が塗り替えられたので、少し雰囲気が変わりました。こちらは一般の人は駐車できないようですが、屋上から見渡す沖縄市の風景はなかなか壮観なので(特に中央パークアベニュー方向)、コリンザを訪れたら一度あがってみることをオススメいたします。

新しく塗り替えられたコリンザの文字。

その近くにはかつての色褪せた「店内入り口」の看板があったりして新旧入り乱れた感じが面白いですね。

最後はエレベーターで1Fに下りてみます。

僕の記憶違いでなければエレベーターはあたらしくなった模様。

しかし、足下のマットはあのコリンザマット。このあたりも新旧入り交じってます。

 

素晴らしい図書館と若干の不安


お祝いの花のお裾分け

というわけで、本日はコリンザより新しく移転した図書館などを中心に中身がどうなったのかをお届けいたしました。図書館は本当に素晴らしいの一言で、今度じっくり利用してみたいと思います。

二点だけちょっと気になることがありました。

一点は駐車場が1時間は無料で以降は1時間ごとに100円と書かれていたこと。僕は1時間以内で駐車場を出たので無料だったのですが、図書館利用者はカウンターで割引とかがあるんでしょうか。このあたりを知っている方がいらっしゃったら教えて下さい(2017年5月13日追記:図書館利用者は3時間駐車場が無料だそうです。情報を送って頂いた方、ありがとうございました!)

もう一点は駐車場の案内でコリンザのことが「旧コリンザ」と書かれていることです。そういえば新しくなった外観からもコリンザの文字が消えていました。ひょっとしたらコリンザの名称は新しくなるのかなと思うのですが、屋上の入り口のコリンザの文字は新しく塗り直されていたのでちょっと迷走してるんじゃないかという気もしました。

まぁ、新しい図書館に加えて2階の廃墟感。そしてコリンザの形跡を残しつつ、新旧入り交じったこの感じがコリンザの魅力なのかもしれません。割と不思議な施設、コリンザ。その魅力は健在なので皆さんどうぞ足を運んでみて下さい。

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