直書き看板コザの旅

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沖縄の看板は建物に直に書かれているものが結構多い。今回はコザの街をまわって直書き看板を集めてみた。

直書き看板にはドラマがある

最近、沖縄のまちなみについてのシンポジウムに出たりしたのですが「沖縄っぽい風景」とは何なのでしょうか。多分色々な答えがあるとは思うのですが、風景における沖縄っぽさって結構身近な何気ないところにあると思うのです。


この写真は読谷村の商店です

例えば上の写真。建物に直にペンキで描かれたであろう看板は割と沖縄っぽいのはないでしょうか。沖縄はコンクリート造の建物が多い事と、台風で看板が飛んでしまうためだと思うのですが、だいたい昔ながらの商店などは建物に直に店名などが書かれています。

この「直書き看板」の魅力についてですが、例えば全然異なるお店の建物に前の看板がうっすら残っていたり、よくよく見ると前のお店の看板の文字がうっすら透けて見えていたりして大変味があるのです。

やってきたのは沖縄市。沖縄市近辺の330号線沿いは僕が沖縄に来た頃に比べて、かなり閉店が目立つようになりました。結構味のある直書き看板があるなぁと思っていたのですがなかなか車では観察ができません。今回は車を停めて直書き看板をじっくりと観察しつつ、その魅力を探っていきたいと思います。

山里地区からスタート

今回の旅のスタートは沖縄市山里にあるマックスバリュ。


2016年5月撮影。

かつては映画館「島袋琉映」があった地域なんですが、再開発で随分キレイになりました。先で直書き看板について触れましたが、ピンと来てない人もいると思います。じゃんじゃん紹介していきましょう。

こちらは誰かの議員事務所(だと思う)。議員事務所なんですが、上の直書き看板をよく見ると「テレビ商会」と書かれていて電気屋だったことが分かります。

さらに建物の左側は別のお店だったらしく(これは直書き看板ではないけど)「花輪店」の文字が。白い看板部分の裏側は「KOKO」というお店の名前が直書きされていました。看板を上から塗って新しい名前にするのではなく、前に看板を設置して新しいお店にするタイプ。

まぁそのお店も潰れてしまって、最終的に選挙事務所になってるのですが。

こちらはキャンパスレコード。CDなどの販売だけでなく制作などもおこなっているという1970年創業の老舗。昔はもうちょっとレトロな看板だった気がします。

看板の裏を見てみると「川平電気商会」と「かんばん コザ工芸社」の文字が。建物の2階には看板屋さんが入っているので、看板屋は健在で電気屋跡にキャンパスレコードが入っているようです。

その右側には「スーパ」という直書き看板。時系列が分かりませんが、もともと「スーパー○○」だった建物に電気屋と看板屋が入って、最終的にキャンパスレコードになっているということでしょうか。

こちらは「ワールドツーリスト」という旅行代理店の建物。下の直書き看板をご覧下さい。もともとは「上里健康食品店」というお店だったようです。さらに目をこらすと健康食品店の下にうっすら「服専門」の文字が。歴史の積み重ねを感じます。

建物の左側は「LoVE SOUNDS」の文字が。音楽ショップでしょうか。しかしさらに奥には「ステンレス」「シャープ」の文字もあり結構カオスなことになっています。

商店と精肉店の直書き看板。手前の精肉店の方はかなり目をこらさないと読めません。通りのお店は割とシャッターがおりておりまだお店がやっているのかは不明です。

さしみ、てんぷらの他に何があったのか気になる直書き看板。

宝石教室。結構レトロな感じの文字の直書き看板ですが

よく見ると「オリンピア美容室」の文字が。こういう文字の残り具合いいですねぇ。

 

諸見百軒通りに

330号線を北に進んで行きましたが、脇道の諸見百件通りに入ります。

不動産屋さんの看板の下にはRとTの何か。気になります。

読めそうで読めない何か。DRESSの文字だけかろうじて読めます。

オシャレな今風のショップの上は「日用品」「ストアー」の文字がうっすら見えます。

格好いいバーの看板。

 

園田あたり

諸見百件通りを抜けて330号線に合流。続いて園田(そんだ)の方に行ってみます。

仲間アパート駐車場ですが、よく見ると「仲間有料」の文字も。有料駐車場だったのでしょうか。あと「電」という赤文字もうっすら見えます。電気屋さんだったのでしょうか。

ビューティーサロン美樹跡の有料駐車場。かつてあった1階部分をぶち抜いて駐車場にするのも沖縄あるあるな気がします。最近DEEokianwaの事務所も1階がぶち抜かれて駐車場になりました。

窓には「おいしい酢のお店」と書いてあったのですが、建物をよく見てみるとうっすらと「ビジネス専門」の文字。

 

再び山里まで

ミュージックタウンまで来たので、とりあえず来た道を330号線沿いに戻っていきます。

さっきとはまた道も見える景色も違うので新たに見つかったものを何点か。

琉球補聴器のビル。上の方にはうっすらと「沖縄地所」「メンビル」の文字。

ソーイングショップの後ろには「きゆな時計」の文字。よく見るとその下には赤字で「WATCH REPAIR」とも書かれています。

こちらはなかなかすごい建物。建物のサイドには「山一物産」、上の方には「サンヨーカラーテレビ」の文字。

さらに建物の下は「タイガースポーツ」となっているのですが、入っているのは公文。

喫茶店跡。

レンタルビデオ屋さん跡。英語で説明書きが併記されてるのも沖縄市ならではかもしれません。

 

建物の歴史、街の記憶


ビルの佇まいもいい感じ

というわけで本日は建物に直に書かれた「直書き看板」の魅力について、コザを中心に届けしました。こうやって見てみると、文字を重ねてそれが浮き出ているもの、直書きの看板を新しい看板で覆ってるものなど色々なバリエーションがありました。

直書き看板の魅力についてはまたもう少しまとめて、折に触れてご紹介したいと思います。

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