2022.10.19

アベニア復活!おめでとうございます

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閉店予定だったけどファンが多く移転募金が集まりまくって移転するぞ!となっていたアベニア。ついに移転再オープンしたそうです!

ついに洋菓子店アベニアが復活!

2022年2月28日で建物の老朽化によって閉店した那覇市壺屋の老舗洋菓子店アベニア。


さよならアベニア

しかし閉店作業が進む一方で、アベニアに魅せられてスタッフとして入店してしまった落語イベンターの知花園子さんが、「こんな美味しいお店を閉店させてなるものか!」と移転募金箱を設置し、みるみる募金が集まっていました。その出来事は『閉店した老舗ケーキ屋が蘇る!?アベニアの奇跡』という記事でお伝えしたとおり。

ただ閉店した2月末の時点では、絶対に移転オープンする!というお店のみなさんの意欲も、移転を信じて募金してくれたお客さんとの約束もあるけど、実際は「移転先は全然見つからない」状態でした。


アベニアの看板が外された旧店舗にはフジカラーの直書き看板が

店舗で使っていた機材などは、大きいので搬出するのもお金がかかり、また移動させる場所もなく、すべて処分したそうです。
移転後もお客さんとの距離が近くて、近所の人がふらっと買いに来れるようないままでと同じような愛されるお店に。そんな場所を探していると園子さんはおっしゃっていましたが、不動産屋さんに希望を言っても「そんな場所は那覇にはない」と言われるばかり。
少しでも可能性がありそうな場所をひとづてに聞けば見に行ってみるものの、諦めて帰ってくる日が続いたそうです。


直書きで描かれたアベニアの看板

でも2022年6月にぴったりの店舗が見つかります。
やったー!ついに!
新店舗のその場所はというと。

旧店舗のすぐ目の前だ!

新店舗の中から見た景色。
目の前の建物に描かれたフジカラーの直書き看板に見覚えがありませんか?

そう、新店舗は旧店舗の道路を挟んだ斜め前にあるのです。
本当にたまたま道向かいでカフェをやっていた方が内地に帰ることになり、飲食店の居抜き物件として空いたそう。

30年間常連だったパーマ屋のおばさん(緑色テントがある店舗)は、アベニアがなくなってしまうことにショックを受けていたそうですが、隣に越してくるということにとても驚き喜ばれたとか。

新生アベニア

調理機材も購入
冷蔵庫は小さくなりましたが新品!

6月にお店の契約をして、そこから再オープンのために機材を揃えたり、いろんな準備をして、ついに2022年10月16日に再オープンが決まります。


新店舗の中

場所は近いものの、内装は一気におしゃれになっています。


お、おまえは!

っていうか、お店の中にいるこのうさぎ...。


現役の頃

沖映通りの神山薬局にいたぴょん吉やんか...!
沖映通りの神山薬局(2015年のストリートビューにも写っています

っていうか、壁に立てかけられているこの扉....。

むつみ橋の水上店舗にあった洋酒喫茶やんんか...!

実は、いろいろあって、新生アベニアのオーナーは移転募金を集めに集めた知花園子さんが継いだそうです。そして園子さんはもともと「いつかお店をしたい」という夢を持っていて、ぴょん吉や洋酒喫茶の扉をそのお店に飾りたいと、処分されると聞いては直談判して貰い受けていたそう。
見極め力も行動力も残す力も、すごいがすぎるぜ。

何気に置かれたヤン坊マー坊のお盆。

さぁ、再オープンだ!

再オープン2日前。レシートにアベニアのロゴが入りました。

募金してくれた人に渡すノベルティグッズもとどきました。

アベニア再オープン

そしてオープン当日。

移転募金の奇跡の序章を作ったといっても過言ではない、合計100万円を振り込んでくれたスイスのアンナさんからも花が届いています。

再オープンしたね!

おめでとうございます!

数日前からたくさんのケーキを焼いていましたが、当日は続々と人が押し寄せ、オープン数時間後には完売。

この日を待っていたたくさんの人からお手紙ももらったそうです。

また食べられる日が来たカップケーキとエンゼル。

相変わらず、というか前よりも美味しかった!
それを園子さんに言うと、調理場が前より狭くなったことで保管できる食材も減ったことから、前より出来立てを提供することにつながっているからじゃないかなとのこと。

未来は続くよどこまでも

「アベニア」を日本語に訳すと「未来」。約束通りアベニアには未来が来ました。
実は再オープンにあたっていろいろ変化があったのですが、もっとも大きいことは商品の値上げ。
旧店舗はお客さんは多く、商品が売り切れる日が多かったのに、いざ移転が必要になるとお客さんに募金をお願いしないといけないぐらい薄利多売だったわけです。

その営業スタイルじゃなくても、本当に美味しいものであれば適正価格(それでもお客さんのことを考えてギリギリの設定だとか)でお客さんはついてきてくれるはず。価格の見直しは新オーナーであり、元アベニアファンの園子さんのお店を続けていく決意の現れだと思います。
たしかに再オープンはゴールではなく、続けていくことこそが喜ばれる未来ですもんね。

アベニア、園子さん、ファンのみなさん、再オープンおめでとうございます。
一度は閉店したお店が奇跡の復活を遂げました。そしてこれからも未来に続けー!

アベニア

沖縄県那覇市三原1丁目14−3
営業:11:00〜17:00(売り切れ次第終了)
定休日:不定休
知花園子さんtwitter

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