沖縄の屋上から vol.4 沖縄市コザ銀天街 -後編-

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街に数多あれどもなかなか立ち入ることができない場所である「屋上」。沖縄の屋上には何があるか。そしてそこから見える風景はいったいどのようなものなのか。第四回後編はいよいよアーケードにのぼります。

街に数多あれどもなかなか立ち入ることができない場所である「屋上」。たまにモノレールから見える沖縄の家々の屋上を見ているとものすごく緑が茂っている屋上やなんだかよく分からないものが置いてある屋上、洗濯物がはためく屋上など様々な生活の断片みたいなものを垣間見ることができます。

沖縄の屋上には何があるのでしょうか。そしてそこから見える風景はいったいどのようなものなのでしょうか。DEEokinawaでは新たな試みとして屋上を巡る旅を続けています。

過去の記事はこちら
沖縄の屋上から vol.1 ちとせ商店街ビル
沖縄の屋上から vol.2 ノボテル沖縄那覇
沖縄の屋上から vol.3 那覇市牧志第一公設市場

第四回の舞台はアーケードの撤去作業が始まったコザ銀天街。前編では銀天街屋上ツアーに参加して、屋上からアーケードを観察しました(沖縄の屋上から vol.4 沖縄市コザ銀天街 -前編-)。

実はこのツアー、銀天街にある沖縄市商店街活性化支援業務事務所の方から紹介してもらって参加することができたのですが、さらに沖縄市にかけあって撤去作業が進むアーケードでの撮影も特別に許可を取って頂きました…(石原さんありがとうございます)!

というわけで銀天街のアーケードより本日はお届けしたいと思います。

記事に関してのご注意
この記事は現場責任者立ち合いのもと安全を確認し取材しています。

かつての銀天街の事務所から


ちなみに隣にいるのはハイサイ探偵団の皆さんです

というわけではやる気持ちを抑えつつ、現場に向かいます。

向かった先は、先の銀天街ツアーでも紹介した、かつての銀天街事務所。こちらの屋上からアーケードにあがれるようです。

屋上にはなにやら電線っぽいものが沢山ありました。ここから脚立づたいにアーケードに降りていきます。

どうでしょう!この風景!こちらが銀天街アーケードです!!

 

銀天街のアーケードを歩く

ぐるっと360度でも見てみましょう。

銀天街のアーケードですが、アーケード端には歩くための歩道的なものが設置されており、ずっと歩いて移動することができます。

ここから屋根の状態を見ると老朽化の度合いもよく見て取れます。屋根のトタンはあちこち穴が空いて、ほとんど屋根の意味を成していない場所も。

アーケードのあちこちには写真のようなボックスがあるのですが、実は銀天街には電柱がありません。アーケードが電柱代わりになっていたのだそうで、このボックスはアーケードに隣接するる各家に電気を配電するものだそう。

アーケードの撤去に伴い、現在は仮設の電柱を建てて、電力の引き直しをしているのだそうです。

ちなみに電柱の名前は「オリオン幹」になっていて、これは銀天街アーケードの入り口付近にかつてあった映画館、「十字路オリオン座」の名前を取ったものだと思われます。

屋上から眺めるアーケードも壮観でしたが、アーケードからの風景もよいですね…!!

何カ所かには消防用のホースがありました。

アーケード下では上の写真のようになっていて、ここに消防車のホースを繋いで、上から水を出すような仕組みになっています。アーケードの上には消防車のホースが届かない箇所があるのでこのようになっているのだそうです。

上はまだ解体されていない配電盤。中身はシンプルにON/OFFスイッチのみ。4つしかないということは4世帯分ということでしょうか?

アーケードを歩いていると同じ目線で建物が観察できるのも素敵です。アーケードができる前の本町通りの影響なのか結構モダンなデザインの建物が多いような気がします。

この建物の屋上はアーケードの方向に出入り口があります。前編のツアーで3階の窓からアーケードに降りていた、みたいな話もあったのでこちらもアーケードに出入りするために作られた感じだと思います。

飲料缶が山積している場所もありました。アーケード飲み会みたいなものが開かれていたのかもしれません。

もう使われて無さそうですが、めちゃめちゃワイルドなシャワー室もありました。

アーケードから見る横道もなかなか風情があります。アーケードが撤去されることでここからの風景はもう見られないと思うとちょっと惜しい気もします。

そろそろアーケードの終点に近づいてきました。

ここが大通り沿いのアーケード入り口です。写真奥に見える丸い看板が

こちらでみえる銀天街の看板になります。

ここから見える風景はこんな感じ。最後にこの風景が見られてよかったです!!!

 

アーケードの撤去と銀天街のこれから

以上、2回に分けて銀天街の屋上、そしてアーケードから見える風景をお届けしました。

アーケードの撤去で、ここから見える風景も大きく変わっていくのだろうなぁと思います。ただ、それは銀天街の終わりではありません。現在銀天街では地域活動交流拠点「銀天街プラザ」が開設され、eスポーツやナイトマーケットイベントの設置、SNSでの情報発信などさまざまな取り組みを行っていくそうです。

直近でも色々面白い取り組みをする話を聞けたので、またDEEokinawaでも取り上げられたらと思います。これからの銀天街にも注目してみてくださいね。

また、毎回銀天街を紹介するたびに寂れた印象しか伝えられないのですが、沖縄市を紹介するブログの「イザ☆コザ」さんで今の銀天街の魅力についても触れられています。撤去されつつあるアーケードを惜しみつつ、銀天街周辺を散策するのもよいと思うのです。

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この連載では次回以降も沖縄の屋上から風景をお伝えできればと思います。もしも記事をご覧の方でビルオーナー、大家さんがいらっしゃったら是非ともご連絡くださいませ。

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