2012.09.28

【被害者の会プレゼンツ】周年祭にささげる花輪の製作から設置まで

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
DEE列車が首里駅についたときに設置されていた花輪。あれは一体なんだったのか?差出人の被害者の会から記事が届きました

みなさん、昨日のDEE周年祭の記事は読まれましたでしょうか?
まだの方はぜひそちらからお読みくださいませ。
 

首里駅のあの花輪について

DEE列車は那覇空港駅を出発し折り返しの首里駅ひみつのホームで約1時間の停車&トイレ休憩という流れでした。
前半を無事に終え、首里駅に到着したときに私たちはホームで驚くものを目にしたのです。

「え、なにこれ!?」

大きな花輪が2つ。
サプライズすぎて、結構長い間状況がつかめませんでした。

差出人は「被害者の会一同」とあります。

説明しよう。被害者の会とは、私たち編集部メンバーや助っ人ライターさんと違い、直接は登場しないけれどネタに付き合わされて散々な思いをしている人たちで結成された、DEEokinawa非公認の組織(?)です。

その被害状況をあげるとキリがありませんが、これはほんの一例。

車で鉄板焼きはできるのか
→黒いからという理由で車を使われる
早朝5時に豆腐を買いに
→朝4時集合で豆腐の購入に付き合わされる
台風の日に50Mを走ると速く走れるのか
→暴風雨の中50mのタイムの計測
普天間基地ぐるり一周散歩
→約5時間半カメラを持って歩かされる

などなど、ちょっと大変そうな記事には必ず被害者の会の誰かが付き添っていて、DEEokinawaは実は被害者の会の涙から成り立っているといっても過言ではないのです。いや、ちょっと言いすぎましたが。

そんな被害者の会のひとりから、周年祭が終わって数日後に一通のメールが届きました。
件名は「被害者からの初の記事」。

一体なにごとでしょう。
ドキドキしますが、読んでみることにしましょう。
 

こんにちは、被害者の会です

みなさんこんにちは、被害者の会です。
いつも陰ながら被害にあっている私たちは、被害者でありながらもDEEokinawaさんの大ファンでもあります。
そこで、初の周年祭に何かできないかと考えました。

そして、私たちは考え、決意しました!
いつもみんなを楽しませてくれているDEEokinawaさんにサプライズをしよう!
まずは準備です。

リンリンリーン ガチャ。

被害者の会
「あの、オリジナル花輪を作ってもらうことは可能でしょうか?
沖縄県のマークのように、シンプルな形なんですが」

おにいさん
「通常は花の色が決まっておりますので、どのようなものか見てみないとなんとも・・・」

という事で早速、DEEマークをもって出向いてきました。

 

かいなん花輪さんへ

色とりどりで華々しい花輪、いつの日が注文してみたいと思っていました。
でも日常にそんな機会は案外ありません。

でも、この度、絶好のチャンス到来!
周年祭という記念すべきこの日にぴったり!
しかも、DEEマークなら交渉次第ではオリジナル花輪を作ってもらえるのでは!?と企み、こちらの事務所に相談にやってきました!


復帰前から続く「かいなん花輪さん」

かいなん花輪さんは、1970年4月に那覇市開南通りを拠点地に開南花輪を創立し、42年の実績をもつ花輪屋さんです。(現在は本店は那覇市辻にお引越されたようです)

お祝い用の花輪以外にも、葬儀用の花輪、葬儀や式典等も行っています。
市内、南部地域でははここにしかない為、離島からの注文もこなしているそう。

こちらは花輪作り職人として42年以上の与儀実雄さん。
かいなん花輪さんが創立される前から花輪作りに携わるベテランさんです。
昔は一日に100組作る事もあったとか。
その頃は花輪の花自体が紙で作られており、「雨の日には色が落ちてきて大変だった。」とおっしゃっていました。

現在はは塩化ビニールに変わっており、色落ちの心配はなくなりましたが、それでも太陽熱で花が変形したり風で形が崩れるため、使った後はひとつひとつ与儀さんが手直しをしているそうです。

与儀さんは新聞にも掲載された凄腕の職人さんなのです。(2000年掲載)
 

花輪の製作現場

伺った日は台風に備えて花輪の回収があったようで、事務所内がたくさんの花輪で覆われていました。
集まった花輪には手直しが入るようです。

花輪、間近で見ると結構でかい!

花輪に使われるパーツのお花には長い竹がついてます。それをカットし高さを調整。
その後、ドーナツ型の発泡スチロールに突き差していきます。
コツは花輪が大きく見えるように色を配する事 だそうです。

さくさく、慣れた手つきで花を挿していきます。

私も記念に一挿し。ザクッ!
周りの花より陥没気味でしたが、与儀さんがあとで調整してくれるようです。
すみませんっ・・・。汗

さて、 職人与儀さん「ひとつあたり10分くらいではできますよ。」という事でしたが、DEEさんの件はちょっと宿題にさせて欲しいとの事でした。

しかし後日再度伺うと。

おー!これはまさにDEEokinawaマーク!
与儀さんありがとうございます!完璧です!
 

いよいよ設置

モノレールのホームは風の影響を受けやすいので、万が一にも強風で飛ばされてしまっては大変です。なので花輪の設置には現場責任者をつけるようにとお願いされました。
そこで、被害者の会を代表してYさんと今回の件で新たにDEEokinawaの被害者となったS君に現場に直行してもらいました。(念の為、花輪の高さも低めに調整して頂いてます。)

15時01分

那覇空港駅で受付開始されたらしい。DEE列車に乗る組の被害者メンバーより連絡あり。

15時15分

その頃、首里駅ではかいなん花輪さんの搬入待ち。
あっ!来た!遠くからでもちゃんとDEEってなってるよ!

剣と矛みたいでかっこいい。なんか強そう。

普段は使っていないホームへのシャッターを開けていただき、いよいよ設置へ。

案内は駅員の友利さん。ホームに上がるときは帽子と手袋を着用する決まり。
敬礼の角度は入社時に練習させられたとの事です。


ビシッ!
「かっこいい!ヨっ、友利さん!」

1番ホームにて、かいなん花輪さんによる花輪の設置。手際よく組み立てられていきます。

あれ、与儀さん自ら設置まで。

ありがとうございます!

15時30分頃

設置完了!DEE列車はそろそろ那覇空港駅を発車した頃でしょうか?
到着を待ちます。

16時01分頃

DEE列車到着。
到着しても、しばらくドアを開けてくれませんでした。
車内で何か説明とかがあったのでしょうか?

しかし、扉が開くやいなや花輪の前には人だかりが!

盛り上がっているようで嬉しい。DEEのメンバーも喜んでいるようです。

お、記念撮影とかしてかっこいい。

17時前

周年祭参加者のみなさんは花輪に飽きたのか、ホームに人が少なくなってきたので・・・撤収しました。

17時17分頃

DEE事務所に再び花輪設置。

あれ、、自分たちで設置のため、台を組み立てられず・・・。(いわば放置。)
しかし花輪が見やすいように工夫を凝らしました。まぁいいか。
 

その後

・・・数日後、DEEokinawaさんより
「ずっと花輪が事務所にあるんだけど、このままでいいの?何か知ってる?」
と、かなり困った感じで電話がありました。
貰った手前、邪魔とはいえないしなんて言おうかと困惑した様子の真剣な声。

「ふふ、じゃあ返却の手配するね!」と優しく返事するわたし。

その後、かいなん花輪さんに連絡をして回収して頂きました。
本来は設置した場所で回収なのですが、当日だけではもったいないと思った被害者の会一同はDEEokinawaさんの事務所にさらに設置しに行ったのでした。

・・・が、その配慮がかえって迷惑だったようです。
 

最後に被害者一同から

DEEokinawaのみなさん周年祭、さらには「沖縄DEE級読本」発売おめでとうございます!
私たち被害者の会は、いつも陰ながら応援しております。
これからも被害にあうでしょうが、その際にはきっちりと被害届けや、このような形でリベンジを行う所存です。

今後とも益々、おもしろラビリンスな記事を期待していますね。

そして今回協力して頂いた、かいなん花輪のスタッフの皆さま、職人の与儀さんありがとうございます。とても親切に対応して頂き助かりました。
またゆいレールのホームに初の花輪設置ということで、担当の山野辺さんから上司の方に掛け合って頂きまして、なんとかOKを貰う事ができました!本当にありがとうございます。
許可をいただいたあとはこのサプライズを歓迎しているようで嬉しそうな声が印象的でした!

以上、被害者の会一同より。

協力:かいなん花輪
http://kainan.com/index.html

関連する記事

フォローしたらいいことあるかもよ

DEEokinawaの新着記事や裏話、面白写真などが毎日届くかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ