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【入りにくい店に入ってみた】お食事処 栄
沖縄の街を歩いていて大通りからふいっと路地裏などに入ってみると、営業しているのかいないのかも分からない、もんのすごく入りにくい雰囲気のお店に出会うことがあります。
通るたびに気になって興味はあるのに、扉を開けるのにすごく勇気がいるような。
そこにあえて挑戦していくシリーズ、名づけて【入りにくい店に入ってみた】。
第一回:食堂 自流
第二回:カムイラーメン喫茶
第三回:平和食堂
第四回:聚楽苑(じゅらくえん)
第五回:マカビペット店
第六回:お食事の店 ホームラン
第七回:すきやき&おでんハウス 笑
第八回:USレストラン
第九回:宮古島の丼喫茶
今回は那覇の裏通りからお届けします。
いつ行っても閉まっているお店
友人が言っていたのです。
「家の近くにいつ見ても閉まっているお店がある。たまに平日に昼すぎに通るけどいつも閉まっているし、夜も閉まっている。土日は朝から晩まで閉まっている。営業をしていないかと思っていたけど、2年に1度ぐらいの頻度で開いているところを見るので営業はしているみたい。でも入りにくいので入る勇気がない。あの店がなんなのか気になる。」と。
これまでご紹介した入りにくいシリーズは外観が入りにくいお店のご紹介でしたが、話を聞く分にはいつも閉まっているので外観だけでなくリアルに入りにくいお店ということになります。いったいどんなお店なのでしょうか。
お店に行ってみる
教えてもらったお店はシリーズ第6回で訪れた那覇松川のホームランから裏道を入ってすぐのところにあります。
お店の横に駐車場が1台。
後ろにある大きなマンションとの対比に驚きますが、昔からやっている老舗の食堂のようです。
車を停めて入り口にまわってみると。
うん、閉まっている
ちなみに訪れたのは平日の午後1時30分。
お昼には少し遅いものの、定休日でなければまだランチ営業をやっていておかしくない時間です。
やはりたまにしか開かない店なのかしら。
もうちょっと時間をはやめてみようと、後日午前11時30分に訪れてみることにしました。
お店到着。うん?前とちょっと違う?
おおお、やっている!
営業中とはありますが中のようすがわからないので、最初の1歩は勇気がいります。
でも勇気を出してお店に入ってみましょう。
いざ入店
カチャとドアを開けるとこじんまりとした店内にテーブルが4つ、奥には畳。
懐かしい感じの味のある店内です。
両端がめくれたメニューに年代を感じます。
そば、みそ汁、につけ、おかず、チャンポン、と沖縄食堂の王道のメニューが並びます
ものすごく元気で明るいお店のおばちゃんが注文を聞きに来てくれました。
写真は恥ずかしいとの理由で断られてしまいましたが、お一人で経営されているようです。
テーブルの上には泡盛瓶をそのまま使ったコーレーグスとレトロな箸立て。
ご飯が来るまでしばしテレビを見て待ちましょう
どっさりすぎるチャンポン
注文したのはチャンポン。
ご飯の上に、豚肉、キャベツ、タマネギを卵でとじたシンプルなチャンポン。そしてお吸い物
シンプルながらも出汁がしっかり効いていて美味しゅうございます。
なにより、嬉しいのはこれ。
チャンポンの汁が大洪水やでー!
ときどき炒めすぎて水分が一切ないチャンポンがありますが、こんなにつゆだくのチャンポンを私は見たことがありません。
パクパク食べられます!
しかし美味しくても、沖縄の食堂の量には勝てません。
お腹いっぱいで半分ほど食べてリタイヤ。持ち帰り容器を用意してもらって残ったチャンポンを入れ替えていました。
そこにふいに店主のおばさんが来て、「そろそろ閉めるから、これも入れておいてね」と手にしていた山盛りのご飯を乗せたのです。
どーん(丸く乗っかっているごはんがオマケのごはん)
ありがたいことですが、後から乗せたご飯が明らかに弁当箱の容量を超えています。
お腹いっぱい食べたのに、増えたような気さえします。こんなにオマケしてくれて良いのでしょうか。
お店が開いている時間がわかりました
というか先ほどのおばさんの言葉を思い出してみましょう。
「そろそろ閉めるから、これも・・・」
店内に入ったのが11時30分。ごはんを食べ終えたのは12時すぎです。
まだ12時だけどもう閉めてしまうということ!?
おばさんにお店の開いている時間を聞いてみると
「10時に開けて、1時すぎには閉めるよ。平日はだいたい毎日やっているけど土日祝が休みだから、休みが多いのよ(笑)本当は誰かに任せてしまいたいけど、自分しかいないからやっているわけよー」
ということです。
たしかにお店を教えてくれた友人は「昼過ぎに行くと」と言ってました。
ということは正解はこちらです。
いつも閉まってるんじゃない!通る時間が遅いだけや!
平日の1時には閉まってしまう食堂。
食堂としては営業時間が短いかもしれませんが、近所の人や常連の人たちが多く通ってくれているそうです。
お一人で切り盛りするのは大変かもしれませんが、これからも明るく元気に営業を続けて頂きたいと思います。本日もごちそうさまでした。