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沖縄の屋上から vol.6 北谷デポアイランドの時計塔
街に数多あれどもなかなか立ち入ることができない場所である「屋上」。沖縄の屋上には何があるか。そしてそこから見える風景はいったいどのようなものなのか。第6回は北谷町のデポアイランドの時計塔に上りました。
街に数多あれどもなかなか立ち入ることができない場所である「屋上」。たまにモノレールから見える沖縄の家々の屋上を見ているとものすごく緑が茂っている屋上やなんだかよく分からないものが置いてある屋上、洗濯物がはためく屋上など様々な生活の断片みたいなものを垣間見ることができます。
沖縄の屋上には何があるのでしょうか。そしてそこから見える風景はいったいどのようなものなのでしょうか。DEEokinawaでは屋上を巡る旅を続けています。
過去の記事はこちら
沖縄の屋上から vol.1 ちとせ商店街ビル
沖縄の屋上から vol.2 ノボテル沖縄那覇
沖縄の屋上から vol.3 那覇市牧志第一公設市場
沖縄の屋上から vol.4 沖縄市コザ銀天街 -前編-
沖縄の屋上から vol.4 沖縄市コザ銀天街 -後編-
沖縄の屋上から vol.5 電波堂ビル
記事に関してのご注意
記事に出てくるデポアイランドの時計塔は特別に許可を頂いて取材を行っています。通常立ち入りできませんのでご注意ください。
まるでテーマパークなデポアイランド
今回の舞台は北谷町にある複合商業施設のデポアイランド。カラフルでオシャレな建物が建ち並び、どこを切り取っても映えがすごい。まるで遊園地みたいです。
デポアイランドは元国民年金系の「サンセット美浜(沖縄国民年金健康センター)」というホテルの跡地に2010年にオープン。今や北谷のアメリカンビレッジを象徴するような存在になっています。
そんなデポアイランドにそびえ立つのがこの時計塔。デポアイランドに訪れた事がある皆さんは、中がどうなってるのか気になったことはないでしょうか?僕はあります。
デポアイランドのランドマーク的なこの建物、以前から気にはなっていたのですがこの度取材許可を頂いて特別に屋上に上がらせてもらえることとなりました!
時計塔屋上までの道
時計塔のある建物は1-2Fまでは飲食店などが入るテナントエリア。3-4Fは事務所になっているそうです。まずはエレベーターで4Fまで移動します。
4階以降は階段で時計塔部分の建物を上に移動します。
塔部分は8Fまであり、各階に倉庫がありました。
時計塔内部の小窓から見える風景です。これだけでも来た甲斐があった…!
いよいよ最上階の9階に到達。写真左側に銀色の鉄板みたいなものが見えますが、多分これ時計塔の時計部分なんだと思います(内側からは確認ができないのでたぶんですけど)。
9階から屋上へはハシゴを使って上ります。さて、いよいよ屋上に到着です。いったいどのような風景が広がっているのでしょうか。
屋上から見える風景は
いよいよやってきました!デポアイランドの時計塔の屋上です!
早速屋上からの風景を見ていきましょう。まずは海側の風景。左手に見えるのはベッセルホテルカンパーナ沖縄。この天気だと海もきれいに見えます。
時計塔からビーチタワー沖縄方面の風景。手前に平たい土地がありますが、ここは商業施設「アカラ」があったところ。あの特徴的な建物がなくなっちゃったのは寂しいですが、また新たな建物ができるとのこと。
58号線方面。平日昼なのにめちゃめちゃ車が停まっていますね。遠くに見える白いサーカスみたいな屋根はドラゴンパレス。アメリカンビレッジの初期からあって、なんかすごい4Dシアターがあったような気がします。
右手の青いシートで覆われた建物はかつての観覧車があった場所。今はホテルの建設中。
北向きの風景。左手前に見えるのはダブルツリー沖縄北谷リゾート。奥の方に見える北谷宮城あたりのエリアにも学生時代はよく行ってた気がします。
遠くの風景も気になりますが、時計塔から見下ろすデポアイランドの建物も面白いです。
今回屋上を案内頂いた、株式会社デポアイランドの奥原優さん曰く、デポアイランド付近に高層のホテルができたこともあり、現在は上から見える景観にも気を遣っているのだそう。
なんでもデポアイランドでは“裏通りを作らない”ようにしているそうで、クーラーの室外機などが並び人があまり通らない裏通りができてしまうと、そこで喫煙したりゴミを捨てたりといったことが起こりうるので、すべてが表通りとなるまちづくりをしているそうです。
そういった経緯で、室外機は屋上に置かれる事が多いのですが上からだと目立ってしまうので屋根をつけたり、カラフルに色を塗ったりと見え方にひと工夫を。
テナントに入る店舗についてもこだわりがあるそうです。安定した家賃収入だけを考えれば全国チェーンを展開するような会社を入れればよいのですがそれでは他のショッピングモールと同じになってしまう、という理由からなるべく他のモールなどに出店していない個人店を誘致し、独自性を出しているそう。
迷路のように入り組んだ道も楽しみながら探検できる工夫らしい
また毎年夏に行われている週末の打ち上げ花火も、どこかの大企業がスポンサーというわけではなく、この街の価値を高めていこうとみんなで協力し出資しあって実施しているものなのだそうです。 そういった工夫を重ねた街づくりを行っているからこそ、観光客はもちろん、沖縄に住む地元の人たちも訪れたくなるような、唯一無二の場所になっているのだなあと感じました。
屋上から見下ろす風景も格別でしたが、デポアイランドの街づくりに対する想いも聞くことができてさらに貴重な体験になりました。
ここから見た景色はこれからどのように変わっていくのでしょうか。まだまだアメリカンビレッジ周辺は大きく変わっていきそうなので楽しみです。