2025.07.09

足元を深く掘る沖縄まち歩き「うちなーあまくまてくてく」

先日、沖縄県民を対象にしたまち歩きツアーの第一回が開催された。ガイドが沖縄を独自の視点で見てきたおふたりということで興味津々に参加してきた

6月末の暑い日、那覇の浮島通りを歩くツアーが開催されました。
画像では見にくいかもしれませんが、浮島通りは全長約500m。そこを2時間半かけて案内してくれるツアーです。

企画・運営は森井雅子さん。今回はぎすじみちさんと森井さんのWガイド。


左がぎすじみちさん、右が森井雅子さん

ぎすじさんは『オキナワノスタルジックタウン』や『オキナワノスタルジックストリート』などの著者で、ライフワークとして長年沖縄の風景を撮り溜めてきた方。もうなくなってしまったあのノスタルジックな風景をもう一度見たい...そんなときにストリートビューに対抗できる力を持った人。

森井さんはTV番組『ウチナー紀聞』の元チーフディレクター。ウチナー紀聞にはDEEokianwaも2回特集していただいたのですが、めちゃくちゃフットワークが軽く、ぐいぐい人の懐に入っていく力がすごくて、これがテレビマンの取材力!と恐れ慄いたものです。

そんなふたりがタッグを組んだツアーが面白くないわけがないのです。
集合場所はローソン国際通松尾店前でした。

変わりゆく浮島通り

ここってもうずっとこんな風景だった気がしますが、思い出してください。

そう、昔はちょうどホテルが建っているところが「國映館」だったのです。
國映館の最終上映作品は2002年の『タイタニック』だったのですが、ツアー参加者にもなんども映画を見にきた!という方がたくさんおられました。わたしは閉館後に沖縄に来たので、建物は2006年に取り壊される前の壁に囲われた感じしか記憶にないのですが、こんな建物だったんですね。

それでは浮島通りに入ってみましょう。

現在は歩道があって車は一方通行です。

浮島通りはそもそも「浮島ホテル」というホテルがあってできた通り名。
めちゃくちゃ長くなるので割愛しますが、戦後に湿地帯だったところにホテルを作る話とか、道を作る話とか、森井さんがホテル創業者のお孫さんやひ孫に聞いた話とか、面白かったです。

こちらは来年には取り壊し予定の協栄浮島マンション。建物がトンネルのようになっている特徴的な建物です。

階上にはまだ住んでいる方もおられそうです
ご近所で育ったぎすじさん秘蔵の協栄マンションの屋上の写真

トンネルを抜けて旧にぎわい広場へ

裏から見ても不思議な形の建物。ただ手前左側の建物だけは別のマンションだそうで、そちらを残しつつ協栄浮島マンションを取り壊しって相当複雑そう。

浮島通りの店舗には地下があるらしい

浮島通りに戻って、こちらは今年の春頃まで額縁屋さんだった店舗横。
駐車場が下がっています。

森井さんが13年前ほど前に額縁屋さんを取材した時に見せてもらったそうですが、額縁屋さんを含め浮島通りの店舗には地下室のある建物が多いそうです。
もともと湿地帯で川がよく氾濫するようなところだったところに道を盛って作ったので、通りの両脇は下がっていて、そこに建物を建てると自然と地下室ができるということらしいです。

たしかに通りの反対側にも階段を降りて行くお店があります。

こちらは以前、電気屋さん兼、さだこおばあちゃんがじーまみー豆腐を売っていたお店。
閉店していますが、まだじーまみー豆腐が入っていた冷蔵庫や直書き看板は残っています。

これも森井さんが取材時に聞いたという、さだこおばあちゃんの恋愛話やじーまみー豆腐を売るまでの経緯など、盛りだくさんの話がありました。

全店舗から聞ける濃密話

富川金物店
珍しい包丁
末廣製菓
末廣製菓のイケオジ店主
我部商店
我部(がぶ)商店の我部(がべ)さん

末廣製菓さんだけは汀砂(てぃーさー)あんを紹介させていただきましたが、全店舗1本ずつ特集記事を書けるぐらい濃密なお店の歴史や店主さんの話。これはあれだ。わたしたちは浮島通りを通じて、ぎすじさんが小さい頃から、そして森井さんが20年かけて取材してきた沖縄を見ているのだ。


文字が落ちていますが「ちとせ商店街ビル」

ここ何年かですっかり飲屋街になってしまったちとせ商店街ビル(上には住んでいる人がいるのでマナーは守りましょう)。

つぎはぎ
色も違う

沖縄の屋上から vol.1 ちとせ商店街ビル」の記事にもありますが、ちとせ商店街ビルは4つの建物が繋がって1つのビルになっています。足立屋あたりの上にその4つが繋がっている箇所が見られます。

えびす通りの木のアーケードをくぐって。

ゴールの丸國マーケット。

記憶と、写真と、エピソード

というわけで第一回のうちなーあまくまてくてくのレポートでした。
那覇で育ったぎすじさんの思い出や写真で風景の“過去”をなぞりつつ、森井さんのディープな取材エピソードや、店主たちとの会話がその風景に“物語”を与えていく。「うちなーあまくまてくてく」はそんな濃密なツアーでした。
何度も歩いたはずの風景が違った見え方をしてきて楽しかったです!

森井さんによると、「次回は秋ごろを予定、県内各地でいろんなガイドさんによるさまざまなコースを展開していく予定なのでお楽しみに!」とのこと。
詳細や、お問い合わせ先は森井さんのInstagramまで。DMを送れば返信してくれるそうです。

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